「浮かぶ監獄」「まずい対応の見本」・・・海外メディア『プリンセス・ダイヤモンド』で痛烈批判

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   クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルス感染者は16日(2020年2月)時点で355人で、乗客・乗員のおよそ1割になる。海外メディアは、感染者とそうでない人を船内に閉じ込めたままにした日本政府の対応を批判している。

   アメリカ人乗客の55人が感染し、ニューヨーク・タイムズは「『こうしてはいけない』と教科書に載る見本だ」、ワシントン・ポストは「基本的人権の侵害だ」、オンラインのハフポストは「感染拡大の第2の震源地だ」と伝えた。

   そのほかでも、ロシアのノーボスチ通信社は「場当たり的」、フランスの24は「まるで浮かぶ監獄」、韓国のYTMは「右往左往が招いた惨事だ」と、いずれも手厳しい。

   ニューヨークタイムズの前特派員、ジョナサン・ソーブル氏は「批判されている理由の1つは、まず情報が足りないこと。そして遅いこと。そしてもう1つは、隔離の期間が長くなっているのに出口が見えていないこと。いつまでも船内では対応できないのに、病院での対応、新しく施設を作っての対応などのバックアッププランを日本当局は持っていなさそうです」と話す。

日本の専門家も「まずは下船させるべきだった」

   総合大雄会病院の後藤礼司医師は、問題点として、感染者がいる疑いがあったのに船内で自由に行動できたこと、感染発覚後も乗員・スタッフが船内を移動していることの2点を挙げた。「隔離は感染を最小限に食い止めるための1つの方法ですが、船の中の隔離というのが中途半端でした。実際、船の中で人の動きはあるものです。想像力が足りない」

   どうするべきだったのか。後藤医師は「発覚後、まず各国へ自国乗客の引き取りを要請すべきでした。日本人乗客に関しては、船から降下ろしたた後、ホテルなどの施設に移すべきでした」と話す。

   キャスターの立川志らく「下船させて、なんらかの形で施設に入れるのが正しかったということですか」

   後藤医師「船の上での隔離は条件が悪いです。メンタル的にも息抜きの部分が必要です」 志らく「下船させても、じゃあどこにということ。ホテル三日月は名乗りを上げましたが、なかなかそういう場所もないですよね」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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