楽天の三木谷浩史社長が「社内の公用語を英語にする」と発表した。「世界企業宣言」である。6つの国と地域で展開する海外事業を27に拡大するための措置らしい。
会議はもちろんプレゼンも資料も英語仕様。社員食堂も「コーンビーフと里芋のこってり煮」が「Simmered corned beef and taro」といった具合。
社内的には「たいへんだけど前向きに頑張ろうと思う」(女性社員)、「家庭内でも英語を話している。家族に協力してもらっている」(男性社員)と、「しかたない」的雰囲気。開講中の社内英会話スクールも満員とのこと。社員割引があるという。無料にしないところがミソ。三木谷さんはしっかりしていらっしゃる。
ユニクロも2012年から
コメンテーターの八代英輝(弁護士)は知り合いが楽天にいると言い、外国人が混じった会議では英語の会話が自然に交わされるが、全員日本人だと和製英語が飛び交うことになる。「それもまたシュールな光景で面白い」(八代)のだそうだ。
テリー伊藤は「世界に打って出ることは必要だから、いいこと」と楽天方式を評価する。
ユニクロのファーストリテイリングも2012年には英語を社内公用語にするといい、日産自動車では10年前から導入しているという。「英語を話せない者は人にあらず」の時代か。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト