「脱力企画」の年明け週刊誌 買って見たくなったのは…

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飯島愛「友人」たちの涙の白々しさ

   文春の左トップは「朝日一面スクープに渡辺トヨタ社長が怒った!」。4月に社長交代があると朝日が書いたことにちょっかいを出しているのだが、わずか2ページで、それも、朝日の報じたことが正しいのか誤報なのかが、いくら眼光紙背に徹してもわからない。

   新潮が、年末に「孤独死」した飯島愛について、一番ページを割いていたが、覚醒剤などの中毒死ではないようだが、よくわからない。

   飯島と親しかった私の友人は、彼女が死んだのは12月の6日頃ではないかといっていた。とすれば、2週間以上、誰も気付かなかったことになる。テレビに出て友人面してしゃべっているタレントたちの涙が白々しく見えてならない。

   「厚さ勝ち」の現代の売りは人気マンガ「特命係長只野仁」リターンズ。彼のルーキー時代に遡り、彼がなぜ「特命社員」になったのかが明かされるというのだが、14ページはいかにも短い。老婆心ながら、いっそのこと、もう一本のゴルフマンガをやめて、毎回24ページにしたらどうだろう。テレビとの相乗効果を狙うなら今しかない。

   前途多難を思わせる船出だが、各誌書いてるように「ピンチのときこそチャンス」ですぞ。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)ほか

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