津波で流出した公民館を人々の手で再建 実話を基にした日英2か国語の児童書

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   きょうで東日本大震災から14年。大きな被害を受けた宮城県気仙沼市では、津波で流された公民館を、住民が中心となって2013年に再建した

   この実際の出来事をベースに、ひとつの物語がつくられ冊子となった。『海辺の公民館』というタイトルだ。

  • 実話をもとに書かれた『海辺の公民館』
    実話をもとに書かれた『海辺の公民館』
  • 実話をもとに書かれた『海辺の公民館』

支援を惜しまなかった山形県最上町の人々

   物語は、「よしみちゃん」という女の子が登場する。東日本大震災で福島県の住まいを失い、父の実家がある山形県最上町に引っ越したというストーリーだ。

   この町で暮らすなかで、よしみちゃんは「宮城県の海辺の町から来た人たち」から、津波で流された公民館を再建したとの話を聞く。町の人たちがいつも集まり、行事を楽しんだかけがえのない場所――。

   実話として、最上町の住民は、この公民館を建て直す際に支援を惜しまなかった。なお2025年2月26日から岩手県大船渡市で発生した山林火災で、避難生活を余儀なくされた住民に、最上町の職員らが避難所で山形名物の「芋煮」をふるまったニュースも流れた。

   多くの人々に支えられ、オープンした「前浜マリンセンター」。現在、地域住民の交流の場として活用されている。

   作者は宮城県石巻市在住の千葉直美さん。日本語と英語の2か国語で書かれており、千葉さんとジル・クロップさんによる共訳となっている。冊子は、サントリー東北サンさんプロジェクト「シン・みらいチャレンジプログラム」助成金により発行された。

   お問い合わせは、メールで、swan20110311@gmail.comまで。

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