理系の大学・学部で「女子枠」が広がっている。入試の時に、「女性限定」の定員を設ける方式だ。背景には、「理系女子」を増やそうという政府の意向がある。「リケジョ」を目指す中高生や受験生にとっては朗報だ。
国立12大学、公立2大学
文部科学省によると、2024年春入学者向けの入試では、東京工業大(物質理工学院、情報理工学院、環境・社会理工学院、生命理工学院)、電気通信大(情報理工学域)、名古屋大(工学部)、名古屋工業大(工学部)など国立12大学、高知工科大(データ&イノベーション学群)など公立2大学で実施された。
京都大学も3月21日、理学部と工学部で、2026年度に入学する学生の試験から女性のみが出願できる枠を設けることを発表した。ABCニュースによると、理学部の書類審査や面接などで学力や意欲を測る「総合型選抜」と、工学部の「学校推薦型選抜」。いわゆる「特色入試」で「女性」のみが出願できる。
両学部あわせて98人の定員に対し、39人の「女子枠」が設けられ、出願者は学業活動のレポートや大学入学共通テストの点数などを踏まえて合否判定される。