イナゴの存在感ハンパない 長野の新聞社がつくったおしゃれチョコ

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   おしゃれなパッケージをまとったチョコレート、その上には存在感のあるイナゴが――。その名も「AMAZON CACAO×INSECT タブレットチョコレート 蝗<イナゴ>」だ。

   信濃毎日新聞社(長野市)が、数量限定で2022年4月15日に発売する。メディアがチョコ、しかも「昆虫食」に挑戦と情報量の多いこの製品について、同社に取材した。

  • 「AMAZON CACAO×INSECT タブレットチョコレート 蝗<イナゴ>」
    「AMAZON CACAO×INSECT タブレットチョコレート 蝗<イナゴ>」
  • 「AMAZON CACAO×INSECT タブレットチョコレート 蝗<イナゴ>」

職員が採集したイナゴを使用

   発表資料によるとイナゴチョコレートは、信毎が、軽井沢「LA CASA DI Tetsuo Ota」のオーナーシェフでパティシエの太田哲雄氏と協働で始めた、昆虫食の意義を国内外に発信する「昆虫みらいプロジェクト」の第1弾だ。

   昆虫食では粉末状に加工するなど、形状をわからないようにすることも多い。その中で誕生したイナゴチョコレートは、イナゴの形がくっきりと残っており、目を引く。

   信毎ビジネス開発室「昆虫みらいプロジェクト」担当によると、粉末状になった昆虫や使用量が少ないと、インパクトに欠けるだけでなくチョコレートが主役になってしまう。そのため、形状を変えずに生かしたそうだ。また、使用されているイナゴは職員が確保したものだそう。

「もっとイナゴが採れたら、チョコレート全体にびっしりと敷き詰めたかったです」

と、プロジェクトの主役である昆虫ファーストを強調した。

昆虫食は「ゲテモノや罰ゲーム」じゃない

   イナゴ料理といえば、佃煮が有名だ。そのため、甘辛い味を思い浮かべる人もいるだろう。だが、「下処理をちゃんとしたイナゴ自体は、サバ節やカツオ節と同じように『枯れた』感じで、嫌な味はしない」と信毎の広報。

   そのため、臭みの処理や乾燥には特にこだわったと話す。おいしくするために少し湿気を含ませつつ、パリっとした食感に仕上げた。

「貴重なイナゴを全て使うために、食べにくいと言われる脚を生かせるようにしています」

   主役のイナゴに加え、フェアトレードで卸しているカカオのチョコレートに、アクセントとしてソバの実、軽井沢周辺の山野で摘んだサンショウの実を用いた。イナゴのアク抜きには、信州らしくそば茶を使用し、上品な味に仕上げた。

   パッケージの色やデザインも、ひと工夫。「ゲテモノや罰ゲーム的な位置づけから、おいしくて上質なものに変えていきたい」という思いを反映し、オリジナルで作成した。

   ECサイト「47CLUB」ショップ、信濃毎日新聞長野本社、「信毎メディアガーデン」で販売。価格は、2000円(税込み)。

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