歌舞伎に匹敵する演劇は西洋にはない
歌舞伎トークでは、松也さんが「舞台作品では大げさな演技をする場合が多いが、歌舞伎はそれが特に顕著な演劇」だと話した。例えば、主人公が切腹して死ぬシーンに、歌舞伎では30分を費やす。体を使ってオーバーに表現する必要がある点で、松也さんは無声映画の俳優にシンパシーを感じているそうだ。
キャンベルさんによると西洋に歌舞伎に匹敵する演劇は無い。パントマイムや17世紀イタリアの「コメディア・デラルテ」のように仕草で表現する芸能はあるが、歌舞伎ほど洗練されていかなかったという。