漢和辞典のあらゆる謎が一気に解決!
「外郎」の「外」は「ウイ」と読む唐音だが、「唐音」って何?「龍」と「竜」はどちらが正しいの?「政」の「正」は四画か五画か?「東」は木に日が昇るところか?「輝」の部首は「光」ではない?「鉄道」という熟語が載っていないのはなぜ?そして同じ字でも辞典によって部首や画数が違うのはなぜ?......などなど、漢和辞典はまさにナゾだらけ。でもその根拠を知れば、千年以上にわたる日本人の漢字受容の歴史が浮かび上がってくる。
『漢和辞典に訊け!』(著・円満字二郎、筑摩書房、778円)は、出版社で高校国語教科書や漢和辞典などの編集を17年近く担当した後、フリーの編集者に転身した著者の辞典編集者ならではのウンチクがギッシリ詰まっている。使いこなせば、さらに新たな漢字の世界が広がるかも?!好みの漢和辞典がみつかる付録「独断!漢和辞典案内」付き。