働くママたちは、100回ぐらい「もう仕事辞めたい・・・」と思ったことが、あるのではないでしょうか...。
100回はオーバーかもしれませんし、もっと多いという方もいるかもしれません。今回は、仕事を辞めたくなる原因と、少しでも前向きに向き合えるヒントをお届けいたします。
「夫に頼めない」「実家に頼めない」「子供の預け先がない」...「3ない」での仕事はツラい
仕事を辞めたい原因は、主に2つに分けられると思っています。
1つ目は、「とにかく今の仕事がイヤだから」という仕事そのものに理由があるパターンです。もちろん、もっと細かく分けることができます。仕事の人間関係、業務内容、労働環境などが悩む理由となります。
子育てしているしないないに限らず、「仕事がイヤ」という理由で辞めたい場合は、「じゃあどんな仕事だったらいいのか?」を考えるきっかけになります。
自分が望む人間関係、仕事内容、労働環境を明確にすることで、異動希望を出すのか転職するのか、起業するのか、次の動きを取ることができます。
私自身も、いくつかの職場を渡り歩いて、起業をしました。
なかでも、「これはイヤ」が明確になった時は、次の一手を決めやすくなっていきました。「今の仕事がイヤ」という悩みは、捉え方を変えたら、新しい未来に進むきっかけ。前向きな悩みと言えるかもしれません。
さて、2つ目は、子育てしながら働く女性の悩みとしては、こちらのタイプが多いのではないでしょうか。それは、「仕事と育児家事の両立が辛いから、辞めたい」という悩みです。
拙著『子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法』で分析させていただいたのですが、「夫に頼めない」「実家に頼めない」「子供の預け先がない」という「3ない」で仕事をしていると、自分一人に全ての負担がのしかかってしまい、仕事を続けるのがツラくなってしまいます。
私がフルタイムのママ会社員だった時は、実家が近くて協力的で、「3ない」には当てはまりませんでしたが、自分の負担の大きさに、働くことをツラく感じていました。
そこで、当時、子育てしながら働く女性100人以上にインタビューをさせてもらったのですが、仕事を諦めずに続けている人は、次の3つのタイプに分けることができました。
人生で初めて自分の思いどおりにいかない...子育ては、自分の人生を考えるいい時期でもある
1つ目は、「職場に、子育てに優しい制度を取り入れてもらうよう要望を出す」です。
具体的には時短制度の取り入れや取得期間の延長などを会社に相談するというものでした。勇気のいる行為かもしれませんが、もしまだ制度が不十分な会社なのであれば、後輩のためにも交渉しておくといいとのことでした。
2つ目は、「自分の理想の職場を徹底的に探す」です。
1つ目の話とも結びつくのですが、職場の人間関係、業務内容、労働環境など、条件面で自分にぴったりくる会社を探すというものです。転職サイトで転職するだけでなく、人に紹介してもらうなど、つながりの中で探してくる人も多かったです。
3つ目は、「起業する」です。
自分にフィットする働き方は、自分で作るというもの。時間的自由度は、この方法が一番高くなります。一方で、金銭的苦労やそれに伴う心理的負担が、一時的にはあることも覚悟しておかなくてはいけません。
仕事と育児家事の両立がツラいから辞めたいと感じて、お金に余裕があるタイプであれば、すっぱりと「働くの辞めた?」と専業主婦になる方もいますね。それはそれでOK。立派な選択肢です。
誰に聞いても、お子さんが小さなうちは、仕事と子育ての両立に悩むものです。ですが、子育ての繁忙期も、いつかは過ぎ去るもの。
子育ての初期は、人生で初めて自分の思いどおりにいかないことを経験している時期とも言えるでしょう。工夫して乗り越える方法を考えることで、今後の人生での困難に対して強くなれると思います。
大変な時期ですが、自分の人生を考えるいい時期でもあります。読者のみなさん、ぜひ一緒に人生の荒波を乗り越えていきましょうね!【つづく】(入澤あきこ)