洗い物をしながら、何気なく目を向けていたテレビ。流れてきたニュースを見てギョッとしました。
現役の中学校長が、女子生徒のワイセツ画像を所持していたとして逮捕されたのだとか。この校長は、別の女子生徒に乱暴してけがをさせたという疑いも発覚して再逮捕されました。
また、大手学習塾でも耳を疑うようなニュースが。現役講師が女子児童を盗撮したり、その動画や氏名、住所などをネットにアップしたりして逮捕。さらには、同じ学習塾で働いていた別の元講師まで盗撮で逮捕される事態にまで発展しています。
子どもたちが通う学校や学習塾で小児性犯罪者が採用され勤めているということは、無防備なうさぎたちが集う場に、わざわざ飢えたオオカミを引っ張り込んでいるようなものです。そのような危険極まりない環境が、いまも放置されたままであることが信じられません。
性犯罪歴の有無が証明されれば、再犯防止や初犯抑止の効果に。
ところが、そんな状況を改善するために、日本版DBSなるものが検討されているのだとか。DBS(Disclosure and Barring Service)とは、子どもたちに関わる仕事に就く人に性犯罪歴がないことを証明するサービスです。すでにイギリスなどで導入されています。
性犯罪歴の有無が証明されるようになれば再犯を防ぐことができますし、初犯を抑止する効果も期待できます。逮捕された中学校長や学習塾講師たちのわいせつ行為も、被害児童が複数人に及んでいるので、再犯防止できれば、それだけ子どもたちの安全度は高まります。
いや、ていうかそもそもの話、これまでDBSのようなシステムがなかったことの方が不思議です。いまのままだと、一度問題を起こした小児性犯罪者でも、また別の場所で働いて犯行を繰り返すことができてしまいます。子どもたちは、ずっとそんなリスクと隣り合わせな状況に置かれてきました。
なかには、DBSのようなシステムを導入することに対して、「犯罪者の更生の機会を奪う」といった指摘もあるようですが、犯罪の対象となるのは、いざという時に身を守ることもままならない子どもたちです。まずは何より、子どもたちの身の安全を守らなければならないと思うのです。