社員3000人との面談成果が「発奮・スタンスセオリー」に結実!/NTTコミュニケーションズ【人を活かす先進企業に学ぶ 第1回(2)】(前川孝雄)

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1年間にベテラン社員500人と面談...79%の行動変容を得る

浅井さん その後、HR部で社員のモチベーション調査をしようと社内で提案しました。すると当時の副社長に言われたのです。――自分はモチベーションの低い社員を育ててきた覚えはない。だから、「何割の社員のモチベーションが低い」といった抽象的な話は聞きたくない。君(浅井さん)がベテラン社員全員と面談して、実際に誰がどうモチベーションが低いのか、具体的な人数と個人名で教えろと。

前川 個別具体的に実態を把握しろということですね。しかし、とても一人ではたいへんですよね。

浅井さん 複数の人間でやっては秤の尺度が分かれてしまい、はっきりしない。だから一人でやれと。

前川 浅井さんが秤になれ、ということですね。

浅井さん 「ベテラン社員全員と面談した君に訊けば、全てが分かることになる。大企業で、そんな人事担当者など他に誰もいないぞ」などと、私も大いにモチベーションを上げられまして(笑)。

前川 それにしても御社のような大企業で、一人での面談はたいへんだったと拝察しますが、そこで成果を上げられたわけですね。

浅井さん 初年度は500人のベテラン社員と面談しました。それも、単にモチベーションを調べるだけでなく、その向上を図ろうと努めたのです。
 その結果、79%の社員にプラスの行動変容が見られました。これは面談した社員の上司に訊いた結果です。もの凄い変化もあれば、ほんの小さなものもあります。しかし、上司が部下の変化を認めたのですから、面談の成果が明らかになったのです。

前川 しかも79%というのは、凄い実績ですね。浅井さんはこれまでに約3000人と面談してこられたと伺いました。

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