「お客様第一主義」にこだわり続けるためにも...全従業員の「物心両面の幸福」を追求!(共信冷熱株式会社 岸本 泰典社長)

   健康経営優良法人の認定を目指す企業経営者にヒントを――。そんな思いのもと、連載中の「健康経営のススメ!」。

   これまでに認定を受けた企業や、積極的に健康経営を推進している企業の先進事例のほか、コロナ禍で社会的課題となった従業員のストレス対策として、産業医のアドバイスを有効活用する企業の事例など、できるだけ具体的なノウハウに焦点を当ててきた。

   第18回は、1984年(昭和59年)の創業以来、山梨県甲府市大里町を拠点に冷凍設備の施工・メンテナンスを手掛ける、共信冷熱株式会社。

   創業から30年以上、顧客の声に熱心に耳を傾け、その満足度を第一に考えた経営を貫き、地道な努力で堅実に経営を行い、現在、総合設備業として、山梨県と西東京を中心にサービスを展開している。

   従業員は66人。経済産業省の健康経営優良法人2022、2023に認定されている。代表取締役社長の岸本 泰典(きしもと・たいすけ)さんに話を聞いた。

「人に教えることで自分が成長できる」をモットーに

――健康経営を導入されたきっかけをお教えください。

岸本社長 私たちは創業より24時間365日いつでも、お客様のご要望に対応できる体制を整えています。製品をただ販売するだけでなく、ご提案から設計、保守、メンテナンスまで一貫して責任を持つ「お客様第一主義」にこだわり続けることが私たちの原点です。ある時、他の企業経営者から「健康経営」に取り組み始めたという話を聞きました。健康経営は「全従業員の物心両面の幸福を追求する」という企業理念とも一致しており、会社を挙げて取り組んでいくことにしました。

――健康課題とその解決方法を具体的にお聞かせください。

岸本社長 当社では、社員に「気づき」の大切さを学んでほしいとの想いから、環境整備の徹底(規律、挨拶、清掃、整理、整頓)に取り組んでいます。挨拶、清掃といった人間としての基本ができてこそ、お客様の要望や要求に「気づく」力を身につけることができると考えるからです。
また、定期的に技術勉強会を開き、熟練した技術者の経験や知識を若手に継承していくようにしています。月1回のコンパ、社内交流会では、社長も交え全員で食事をしたり、お酒を飲んで近況を語り合ったりと、お互いを理解し絆を深め合う時間を設けています。「人に教えることで自分が成長できる」をモットーに、お互いに助け合い、教え合い、協力し合う社風を築き上げています。
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本社外観
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経営計画発表会
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