日本企業初!トヨタ、23年4~6月期決算で営業利益1兆円超 だが、「楽観はしていない」...米中市場での懸念材料とは

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「広汽トヨタ」1000人の人員削減 北米市場では、シェア1.3ポイント低下、需要減速も懸念

   中国市場の動向として、トヨタの担当者は「中国市場は新エネルギー車が好調で、従来のガソリン車やハイブリッド車(HV)の販売が厳しい」と説明している。

   中国の広州汽車集団との合弁会社「広汽トヨタ」では、7月までに全体の5%にあたる約1000人の従業員を満了前に契約終了するなど、コスト削減に着手した。

   北米事業も盤石ではない。

   販売は増えたが、シェアでみると13.8%と、1.3ポイント下がった。物価上昇(インフレ)に対応した利上げの影響で需要減速も懸念される。

   自動車生産は復調して在庫が回復したため販売競争が激化し、奨励金が増加に転じたといわれ、今後、利益を圧迫する懸念もある。

   米中の景気動向を含め、残りの3四半期を楽観的に見るのは難しいようだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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