やはり厳しい!? 就職氷河期世代の貯蓄・投資 世帯総額100万円未満が4割、2割が投資経験なし

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貯蓄・投資の目的は、「老後の生活資金」が第1位

   現在の投資・貯金の行動について聞いたところ、「節約している」と答えた人は全体(n=1000)で64.9%と占めて最も多かった。「特に行動していない」は26.2%。

   これを、資産運用や投資、ライフプランを学ぶ機会があった人たち(n=324)に聞くと、「節約している」と答えた人は76.9%にのぼった。全体より12ポイント高く、投資などを学ぶ機会がなかった人たちより17.7ポイント高かった。

   また、学ぶ機会があった人たちのうち、「投資額を増やしている」と答えた人は24.4%、「貯蓄を増やしている」が22.8%、「収入を増やしている(副業、転職など)」が14.5%、「投資の勉強をしている」と答えた人が18.8%など、学ぶ機会がなかった人たちより10~20ポイントも上回っていた。【図4参照】

   資産運用や投資、ライフプランを学ぶ機会の有無が行動を変化させていることがうかがえる。

図4  現在の投資・貯金の行動(日本FP協会調べ)
図4 現在の投資・貯金の行動(日本FP協会調べ)

   また、貯蓄・投資の目的を聞くと、「老後の生活資金」と答えた人が61.9%と最多。次いで、「病気や不測の災害への備え」が40.5%、「何となく将来のために」が36.4%、「何となく不安だから」と答えた人が28.2%と続いた。「貯蓄が好きだから」という人も10.0%いた。【図5参照】

図5 貯蓄・投資の目的(日本FP協会調べ)
図5 貯蓄・投資の目的(日本FP協会調べ)

   さらに、リタイア後のセカンドライフへの考えを聞いたところ、リタイア後の生活費の不足や、自分や親族の介護が必要になった場合を不安視する傾向があることがわかった。

   「リタイア後の生活費が不足するのではないかと不安に思うか」との問いに、「はい」と答えた人は50.1%、「どちらかといえばはい」は32.8%と合わせて82.9%の人が「はい」と答えた。

   「現時点で子どもに残せる資産はない」に「はい」と答えた人は42.1%、「両親など家族や自分自身に介護が必要になったときのお金が心配」と答えた人は37.3%だった。【図6参照】

図6 リタイア後のセカンドライフについての考え
図6 リタイア後のセカンドライフについての考え
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