子供の学校の保護者面談「ママたちばかり」問題...パパはなぜ来ない? そこが変わらなければ、日本の「ジェンダーギャップ指数」は最低のまま?【マミートラックに負けない働き方】(入澤あきこ)

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   日本の女性の活躍は、世界的に見ても大きく遅れています...。

   2023年6月、世界経済フォーラム(WEF)が公表した、男女格差を数値化した「ジェンダーギャップ指数」では、日本は146か国中125位という過去最低の結果となりました。特に、政治分野と経済分野が遅れています。

   経済分野の順位は123位。労働参加率の男女比、同一労働での賃金格差など、あらゆる項目に課題があります。特に女性管理職比率の低さは、世界的にみても下位に位置しています。

華やかな行事だけでなく、些細な用事で学校に行くことはけっこう多い

   生活の中で、如実にそれを感じる瞬間があります。

   たとえば、子供の学校行事といえば、入学式、卒業式、運動会、授業参観などがありますね。ですが、学校行事とは、上に挙げたような華やかな行事以外にも、保護者の参加が求められるものは、たくさんあります。

   たとえば、保護者面談、説明会、保護者会、ボランティア、PTAなど。おそらくわかりやすい行事以上に、こうした些細な用事で学校に行くことの方が多かったりするものです。

   先日、子供の学校の保護者面談に参加しました。

   私はかれこれ10年子育てをしていますが、平日の昼間に開催される面談で、パパの姿を見かけたことは、ほとんどありません。また、保育園時代は、子供の急な発熱や体調不良で呼び出されるのは、ママたちばかりでした。

   保育園や学童を利用する夫婦共働き世帯は、増える一方なのに、仕事を調整して平日の昼間に学校に来ているのは、ほとんどママ。個人的に「まだまだ母親が子育ての中心なんだな」と残念に感じる瞬間です。

個々の意識の問題と、男女の賃金格差の問題が変わっていかなければ...

   パパたちが来ない理由としては、「仕事が忙しい」「時間の調整が難しい」だと思います。でも、それはママたちも一緒なんですよね。

   これだけワークライフバランスが叫ばれ、多くの企業がさまざまな制度を作っている中で、上司の許可や同僚へのお願いなど面倒な手続きはあるにせよ、平日の昼間に1時間程度の時間が取れないはずはない、と私は思います。

   こうした現状になっている理由は、個々の意識の問題と、男女の賃金格差の問題が大きいようです。「収入の低い女性が仕事を休む」ときっぱり断言している家庭に出会ったことがあります。どこの家庭も似たり寄ったりなのかもしれません。

   パパが保護者会などに参加しないことを責めたいわけではありません。そして、賃金格差を理由にこの状態を続けるしかないと諦めたいわけでもありません。

   ですが、今の状態を続けていると、いつまでも女性の収入は低いままですし、男性も「自分が家庭を支えなきゃ」という意識が強く、仕事を休みづらくなってしまいます。

社会が変わるのを待つより、自分で行動を!

   では、どうやって女性の収入を上げたらいいか?というと、副業や起業をして、自分ビジネスで収入を作るのが手っ取り早いのです。社会が変わるのを待つより、自分で行動してしまうのです。

   以前の記事でもお伝えしたように、資金的に大きなリスクを取らなくても、自分の経験や得なことをもとに仕事を作ることはできます。女性の収入が上がれば、男性ももっと休みやすくなるはず。そして、休みやすい環境とは、働きやすい環境だといえます。

   私がこうして記事を書かせていただいている目的の1つは、男女ともに働きやすく休みやすい社会を作ること。起業や副業で、個々の家庭から変化し、社会を変えていきたいものです。私自身引き続き、執筆に精を出していきたいと思います!【つづく】(入澤あきこ)

入澤有希子(いりさわ・あきこ)
入澤有希子(いりさわ・あきこ)
子育てしながら働く女性のための研究所所長
パーソナルスタイリスト

結婚後夫の転勤で、転勤族の妻として働き方に悩み、好きを仕事にパーソナルスタイリストとして独立。子育てが始まってからの引っ越しで、金なし・仕事なし・保育園なしを経験。会社員としても働くが、子育てとの両立に限界を感じ、100名以上の子育て女性にインタビューし、「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」を出版。テレビにも専門家として出演。働き方の変え方として起業方法を伝えている。法政大卒。
ホームページ https://mamakenkyujo.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/akirisawa1209/
著書に「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」(Kindle版)他2冊。
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