夏休みに「親子ワーケーション」やってみた! 旅先での仕事と休暇の両立...どんな工夫をしたか?【マミートラックに負けない働き方】(入澤あきこ)

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   いよいよ夏休みが始まりますね。働くママたちにとっては、いつもより育児や家事が増えて、「覚悟しなきゃ...」という季節の到来といったところでしょうか。今回は、仕事も子育ても楽しく夏を乗り切る「ワーケーション」についてお伝えします!

持ち込む仕事の量を見極める一方、子供の過ごし方を考えておく

   ワーケーションとは、「ワーク(Work)=仕事」と「バケーション(Vacation)=休暇」を組み合わせた造語で、旅先で仕事と休暇を両立させることです。自宅やオフィスとは違う場所で、リフレッシュもしつつ、仕事や学びできると、親子ともに学びが多く一味違った夏休みを過ごすことができます。ここ数年で浸透してきた言葉です。

   私自身は個人で仕事をしているため、全く仕事をしない日はなく、どこに出かけてもワーケーションになるのですが...それは置いといて。今回は、仕事と遊びが半分ずつだった、2泊3日の軽井沢でのワーケーションを例に挙げながらお伝えします。

   まず、計画を立てるうえで考えたいのは、持ち込む仕事の量と子供の過ごし方です。持ち込む仕事は、多くても滞在時間の3分の1~半分程度で終わる量がいいでしょう。あくまでもワークとバケーションなので、遊ぶ時間も計画しておきたいものです。仕事が多すぎると、「締め切りに間に合わなくて焦る」など、精神衛生上よくありませんね。

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ホテル内のコワーキングスペースにて

   私の場合は、宿泊中のうち1日は、2時間程度のセミナーを主催するという予定がありました。そこで、その時間とその前後は部屋で集中して仕事ができるような場所とスケジュールを計画する必要がありました。セミナー以外の仕事は、観光の合間にできるよう計画をしました。

   続いて、子供の過ごし方です。当時うちの子供の年齢は、8歳と5歳。下の子がまだ未就学児だったので、未就学児を体験学習などに預けられる先が多くありませんでした。子どもを預けて、大人は仕事という選択肢は持てませんでした。

   そこで、ワーケーション先での過ごし方は、パパと子供で遊んでいる間に、私が仕事をする。または、私が子供と遊んでいる間に、夫が仕事する、という過ごし方でした。そして、せっかく家族で出かけているので、家族みんなで過ごす時間を持つことも大事にしました。

ホテル選びで重視した3つのポイントは? そして、ワーケーション中はメリハリが大事!

   ホテル選びも重要です。私は、(1)部屋にデスクとWi-Fiが完備されている、(2)ホテル内にコワーキングスペースがある、という仕事の環境がいいことと、(3)子連れでも行きやすい雰囲気のところを選びました。

   実際、夫と子供がホテル内を探検している間に、私はコワーキングスペースで仕事をするという過ごし方もしました。また、朝や夕方の食事の後にコワーキングスペースで大人は仕事、子供はお絵かきという過ごし方もしました。観光に行った先でも、私が子供とショッピングをしている間に、夫はカフェで仕事という場面もありました。

   実は、この軽井沢でのワーケーションは、前述したように、そもそも軽井沢での仕事ありきで、行き先と日程はすでに決まっていました。もし、行き先から探す場合は、お子さんの年齢によっては、子どもだけで体験学習などに出かけられる場所を選ぶこともできます。そうすると、子供は親と離れ、普段と違う刺激を受けますし、大人はより仕事に集中できる時間を確保できますね。

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食後に子供はお絵かき、大人は仕事

   ただ、お子さんが小さい場合は、うちの例のように、片方が子供と観光、もう片方が仕事、というスタイルになるかと思います。私は、仕事をしだすと、ついつい「あともう少し!」と、仕事の時間を延ばしてしまいがちです。一方、普段の旅行スタイルは、スケジュールをガチガチに決めず、ゆっくり過ごしたいタイプ。

   ですが、ワーケーションの場合は、仕事も遊びもしたいので、「何時までに仕事を終わらせる」「何時からは〇〇へ行く」など家族と約束をすることで、メリハリをつけました。いつもの旅行なら、家族みんなで同じことをして遊ぶのですが、仕事半分、遊び半分なので、いつもの旅行とは違う雰囲気になります。それも含めて楽しめると、成功するワーケーションになると思います。

   子供の長い夏休み、親も長期間休んで一緒に過ごすのは、難しいですよね。また、仕事の都合で子供と同じ時期に夏休みが取れない方もいますね。そんなとき、仕事は休まない程度にしながら、親子ともにリフレッシュできる場所に、ワーケーションをしにいくのはいかがでしょうか。

   まだ夏休みの過ごし方に悩んでいる方は、ワーケーションに挑戦してみるのもオススメです。【つづく】(入澤あきこ)

入澤有希子(いりさわ・あきこ)
入澤有希子(いりさわ・あきこ)
子育てしながら働く女性のための研究所所長
パーソナルスタイリスト

結婚後夫の転勤で、転勤族の妻として働き方に悩み、好きを仕事にパーソナルスタイリストとして独立。子育てが始まってからの引っ越しで、金なし・仕事なし・保育園なしを経験。会社員としても働くが、子育てとの両立に限界を感じ、100名以上の子育て女性にインタビューし、「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」を出版。テレビにも専門家として出演。働き方の変え方として起業方法を伝えている。法政大卒。
ホームページ https://mamakenkyujo.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/akirisawa1209/
著書に「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」(Kindle版)他2冊。
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