家で洗い物をしていると、時々ウンザリすることがあります。たとえば夕飯を食べた後、たくさんの食器をようやく洗い終えて一息つこうかなぁ、と思ったタイミングで、
「あっ、これ忘れてた。洗っといて」
とリュックの中からおもむろに出される水筒。気軽な感じで出されると、「自分で洗わんかい!」と思わずシャウトしたくなる衝動にかられます。
「ズルズルと時間が後ろに伸びてしまう!」という経験、会社勤めの人にはあるはず?!
それでもなんとか心を落ち着けて洗い終え、今度こそ一息つこうかなと思いながらテーブルに目をやると、いつの間にか誰かがコーヒーを飲んだらしきコップがポツンと残っているのを発見し、また洗わなければならないなんてことも。
ほかにも、拭いたはずのテーブルが目を離した隙に汚れていて、拭き直すことになったり、夕飯を外ですませてくると言っていた大学生の長男が、「予定がかわった」と腹を空かせて帰ってきたりと、洗い物以外の家事でも予想外のことが毎日のように起こります。
それらに都度対応していると、あっという間に時間が過ぎてしまい、気がつくと深夜になっていてビックリするなんてこともあったりします。
そういえば会社勤めしていたころも、そんな感じでズルズルと時間が後ろに伸びてしまう経験をたくさんしてきました。
お客様と電話で交渉していたら時間が経ってしまい会議に遅れたり、提案書の作成に没頭して、いつの間にか終電ギリギリになってしまったり。それでも、夜中の10時や11時は当たり前で仕事していたころは、たいして気にも留めていませんでした。
それどころか、仕事で会議に遅れたり、遅い時間まで残業している自分って、頑張ってるなあ、なんてちょっと悦に入るような気持ちになっていたかもしれません。逆に、業務を切り上げてサッサと帰ってしまう同僚たちをみると、仕事に対して真剣みがたりないんじゃないか、といぶかしくさえ思った時期もありました。