自分にとって当たり前のことが、他人にとってはありがたい
4. 消費が仕事になる
ここでご紹介したい「消費」には、2つのタイプがあります。1つは、これまでにご紹介したこととも被りますが、「趣味」という消費。もう1つは、好きなことではなく、どちらかと言えば「仕方なく」消費してきたようなものです。
趣味の消費は、好きだからこそお金をたくさん使ってきた分野です。たとえば、ラーメンが好きで食べ歩きをしていて、各地のラーメンレビューのブログを書いて、ラーメン専門家になるなどです。その分野に関しては、誰よりもお金をかけてきた場合、その分野についての専門家になれるのです。
一方、仕方なく消費してきたことが仕事になることもあります。たとえば、若い頃から、治療経験が長く続いている方がいます。聞くところによると、周りからの理解が少なく、孤独な思いをしている方も多いそうなんですね。
そこで、この人は同じように苦しむ方達に向けて、情報発信をし始めました。受けられる支援の情報や、働き方の情報、通院にまつわるお金の話など、自分にしかできない発信が、同じ悩みの人に支持され、広まり、メディアに出たり、講演を依頼されるようになりました。趣味や好きなことではなくても、長く継続的にしているものが、仕事のネタになる例もあるのです。
今回ご紹介してきたように、意外と自分にとって当たり前のことが、他人にとってはありがたい力や情報になって、仕事につながるケースは多いものです。
次回は、「経験」「悩み」「存在」という切り口で、自分だけの「オリジナル商品」で副業・起業のアイディアの育て方をお伝えします。続きも、お楽しみに。【つづく】(入澤あきこ)
<自分だけの「オリジナル商品」は身近に! 副業・起業につながる「7つのアイディア」の見つけ方(2)【マミートラックに負けない働き方】(入澤あきこ)>に続きます。