育休復帰後、出世コースを外れてしまった...「マミートラック」に負けず、子育てと両立して働くには?(入澤あきこ)

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つらい理由を言葉にすると、大事にしたい「価値観」が見えてくる

   こう言葉にしてみると、つらい理由は、プライベートの時間が満たされてないからだと、わかったんです。つまり、私は「プライベートの時間を大事にしたい」という価値観を持っていると自覚しました。

   プライベートの中には、家族と自分の時間の両方がほしいと思うのも、私の特徴でした。というのも、夫の場合は、プライベートでは家族と楽しい時間を過すのが大事で、あまり自分の時間を望んでいませんでした。だから、一口に「プライベート」と言っても、人によって捉え方はさまざまです。

   じっくり考えていくと、私はプライベートの時間を大切にできる働き方を望んでいるとわかりました。では「パートがいいのか?」というと、「仕事による自己実現も大事」だとわかり、パートではなく独立の方向に舵を切りました。

   当時は「いきなり会社辞めよう!」と思い、勤めていた会社に退職の意向を伝えました。が、ありがたいことに引き止めていただき、週3の社員となりました。社会保険などは自己負担でしたが、自分の優先順位として、お金より時間が大事でした。また、すぐに独立できる状況でなかったことと、会社への貢献も不十分だったので、勤め続けることにしました。

   私の例と比べてもらうことで、「そう思わない」「似てる!」など、ご自身の価値観があぶり出されるのではないでしょうか。復帰直後の方は、ここまで考える余裕がないかもしれません。でも、自分の心の声に沿った働き方ができると、「マミートラック」という言葉にも負けずに働けると思います。

   ぜひ、まずはご自身を見つめるチャンスの時期と捉えていただければと思います。【つづく】(入澤あきこ)

入澤有希子(いりさわ・あきこ)
入澤有希子(いりさわ・あきこ)
子育てしながら働く女性のための研究所所長
パーソナルスタイリスト

結婚後夫の転勤で、転勤族の妻として働き方に悩み、好きを仕事にパーソナルスタイリストとして独立。子育てが始まってからの引っ越しで、金なし・仕事なし・保育園なしを経験。会社員としても働くが、子育てとの両立に限界を感じ、100名以上の子育て女性にインタビューし、「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」を出版。テレビにも専門家として出演。働き方の変え方として起業方法を伝えている。法政大卒。
ホームページ https://mamakenkyujo.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/akirisawa1209/
著書に「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」(Kindle版)他2冊。
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