育休中のリスキリングを支援って、どういうこと? 育児自体が貴重な「学び直し」の機会なのに【vol.22】(川上敬太郎)

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育児や家事を理解していないと、マネジメントがしづらくなります。

   さらに、離乳食を作るようになったり、成長に伴って服を買いに行くようになったり、習い事を始めるようになったり、兄弟姉妹が出来たりすると、また新たな学びの機会がどんどん得られます。真剣に取り組めば取り組むほど、育児はいろんなことを教えてくれるのです。

   一方、これからの職場は育児や家事を理解していないと、マネジメントがしづらくなります。

   冒頭で触れたように、育休を取得するのは女性だけとは限らなくなりました。また、育児も家事も夫婦が一緒に取り組むことがもっと当たり前になり、性別に関係なく誰もが家庭とのバランスをとって働く時代になっていきます。そうなると、職場の事情だけでなく、家庭内の事情も理解していないと適切なマネジメントがしづらくなります。

   そんな時代を迎えつつある中、育児自体が大切な学び直しの機会だと思うんですけど。

   それでも、「育児したけど、仕事に比べれば、たいしたことはない」という人もいるかもしれません。感じ方は人それぞれなので、それもまた実感なのでしょう。ただ、育児と仕事のどちらが大変かは横に置いたとして、もし育児から何も学びが得られなかった、というのであれば疑問があります。

   それってつまり、学びが得られるほど真剣に育児しなかったって、ことなんじゃないですか?(川上敬太郎)

川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
ワークスタイル研究家
男女の双子を含む、2男2女4児の父で兼業主夫。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業の事業責任者を経て転職。業界専門誌「月刊人材ビジネス」営業推進部部長兼編集委員、広報・マーケティング・経営企画・人事部門等の役員・管理職、調査機関「しゅふJOB総合研究所」所長、厚生労働省委託事業検討会委員等を務める。
雇用労働分野に20年以上携わり、仕事と家庭の両立を希望する「働く主婦・主夫層」の声延べ4万人以上を調査・分析したレポートは200本を超える。
NHK「あさイチ」、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」などメディアへの出演、寄稿、コメント多数。
現在は、「人材サービスの公益的発展を考える会」主宰、「ヒトラボ」編集長、しゅふJOB総研 研究顧問、すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役、JCAST会社ウォッチ解説者の他、執筆、講演、広報ブランディングアドバイザリー等の活動に従事。日本労務学会員。
1973年生まれ。三重県出身。
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