育児や家事を理解していないと、マネジメントがしづらくなります。
さらに、離乳食を作るようになったり、成長に伴って服を買いに行くようになったり、習い事を始めるようになったり、兄弟姉妹が出来たりすると、また新たな学びの機会がどんどん得られます。真剣に取り組めば取り組むほど、育児はいろんなことを教えてくれるのです。
一方、これからの職場は育児や家事を理解していないと、マネジメントがしづらくなります。
冒頭で触れたように、育休を取得するのは女性だけとは限らなくなりました。また、育児も家事も夫婦が一緒に取り組むことがもっと当たり前になり、性別に関係なく誰もが家庭とのバランスをとって働く時代になっていきます。そうなると、職場の事情だけでなく、家庭内の事情も理解していないと適切なマネジメントがしづらくなります。
そんな時代を迎えつつある中、育児自体が大切な学び直しの機会だと思うんですけど。
それでも、「育児したけど、仕事に比べれば、たいしたことはない」という人もいるかもしれません。感じ方は人それぞれなので、それもまた実感なのでしょう。ただ、育児と仕事のどちらが大変かは横に置いたとして、もし育児から何も学びが得られなかった、というのであれば疑問があります。
それってつまり、学びが得られるほど真剣に育児しなかったって、ことなんじゃないですか?(川上敬太郎)