適性がない会社に入社して、適性がない仕事に配属されてしまうかもしれません。
大きく3つ挙げます。まず1つ目。あなたは適性診断テストを自分で受けないわけですから、適性がない会社に入社して、適性がない仕事に配属されてしまう可能性があります。自分が入りたい会社や就きたい仕事が、自分に合っているとは限らないのです。
ただでさえ毎日しんどい思いをして仕事することになるのに、職場環境に合わず、その仕事に適性がないとしたら、入社後のストレスは半端ではありません。ずっと働き続けるなんて、地獄です。やがて耐えられなくなり、再び就職活動をしなければならなくなった時、かつて替え玉受検に依存して入社したあなたは、果たして自信を持って就活できるでしょうか?
次に、あなたは入社後もずっと、ビクビクしながら過ごさなければなりません。何年経とうが、替え玉受検が会社にバレてしまえば、解雇を含めてさまざまなペナルティが想定されます。替え玉受検したという事実も、一生ついて回ります。社会に出る前のほんの出来心だったとしても、キャリアの傷として残り続けてしまうのです。
デメリットの3点目は、替え玉を使って内定を得た後、あなた自身がその会社に所属すること。替え玉受検で入社できたら、あなたとしては、してやったりです。内定を得た直後は、「替え玉受検も見抜けないなんて、マヌケな会社だ」とほくそ笑むかもしれません。しかし、今度はあなた自身が、その愚弄した会社を支える社員になるのです。
ひょっとすると、あなたが上手くやれたのですから、その会社にはあなたのように不正入社した社員が他にもいるかもしれません。もし、あなたが入社した会社がその後も同じことを繰り返せば、類が友を呼び、やがて不正入社した社員だらけの会社になってしまうことでしょう。そんな会社が、果たして他社との競争を勝ち抜けるでしょうか?