替え玉ジュケン――?! 受験生を抱える親としては、思わず反応してしまう言葉です。しかし、ニュースで見たその言葉をよくよく確認してみると、ジュケンのケンの字が違いました。
就職活動する学生さんの適性診断テストで、「替え玉受『検』」が発覚したのだとか。
就活は大変です。それまで自由気ままに青春を謳歌していたのに、突然目の前に出現する壁。なにをどう進めていいかわからない中で、学生さんは就職先を見つけなければなりません。
替え玉を使って適性診断をパスできても、それだけで内定獲得はできません。
そこにやってきたコロナ禍。誰もがとまどう中で、オンライン化の波は世界中に広がり、学生さんたちの就活にもおよびました。そして、あちこちの会社で行われるようになったオンライン適性診断テスト。
まずはそれをパスしなければ先には進めない、というプレッシャーはあったと思います。しかし、オンラインだからバレないはず...と、替え玉受検を依頼するのはいただけません。
なぜか? もちろん、犯罪だからです。ただ、それだけではありません。そもそも、就活で替え玉を依頼したところで、デメリットしかないんです。
仮に、替え玉を使って適性診断をパスできても、それだけで内定獲得はできません。
面接などで落ちてしまえば、依頼料はムダになります。でも、もっと問題なのは、一生のキャリアを考えた時に、替え玉受検を依頼して入社に成功した「あなた」を待ち構える、その後のデメリットです。