度を超える言動、無自覚で社員を追い込むことも...職場のノリってそんなに大切なんでしょうか?【vol.14】(川上敬太郎)

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   子どもたちに学校の様子などを聞いていると、ノリが合うかどうかが友達関係を左右する大切な要素の一つになっていることがわかります。

   学校は学習するために通う場所なので、必ずしもクラスメイトと無理につるむ必要はありません。くだらないことを話したり、ふざけあったりしているだけで何となく楽しいとか、ノリが合う友達とだけ一緒にいる限り楽しく過ごすことができます。

   ただ、クラスを仕切る中心メンバーたちとノリが合わないと、教室の中で居づらい気持ちになる時はあるかもしれません。一歩間違えるとイジメの対象になってしまったりすることもあります。

  • 職場のノリについて考える(写真はイメージ)
    職場のノリについて考える(写真はイメージ)
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いろんな独自ルールが職場特有のノリを生み出し、空気を支配しています

   そんな居づらさは、社会に出てからも無縁ではありません。会社にはその職場ごとに特有のノリがあり、少なからず影響を受けることになります。

   たとえば、お昼休みは動画でも見ながら一人でゆっくり過ごしたいと思っているのに、

「今日もみんなで、一緒にランチに行こう!」

   というノリの職場であれば、ランチの誘いを無下に断るわけにはいきません。「いえ、私は一人でゆっくり過ごすのが好きなので遠慮します」などと言える人は、かなりの強者です。

   なかには、飲み会の最後は必ずみんなで肩を組み、「合唱しよう!」なんてノリの会社もあります。社長がそんな雰囲気が大好きであれば逆らえません。ほかにも、社員同士あだ名で呼び合うとか、○○課長と必ず役職名をつけて呼ぶとか、いろんな独自ルールが職場特有のノリを生み出し、空気を支配しています。

   もし、それらのノリが苦手だなぁと思っても、上手く合わせるのが大人というものです。本心は横に置き、社会に出て身につけた仕事用の笑顔を湛えながら、乗り切るのです。するといつの間にか慣れてしまって、逆に居心地がよくなっているなんてこともあります。そうなればしめたものです。

川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
ワークスタイル研究家
男女の双子を含む、2男2女4児の父で兼業主夫。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業の事業責任者を経て転職。業界専門誌「月刊人材ビジネス」営業推進部部長兼編集委員、広報・マーケティング・経営企画・人事部門等の役員・管理職、調査機関「しゅふJOB総合研究所」所長、厚生労働省委託事業検討会委員等を務める。
雇用労働分野に20年以上携わり、仕事と家庭の両立を希望する「働く主婦・主夫層」の声延べ4万人以上を調査・分析したレポートは200本を超える。
NHK「あさイチ」、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」などメディアへの出演、寄稿、コメント多数。
現在は、「人材サービスの公益的発展を考える会」主宰、「ヒトラボ」編集長、しゅふJOB総研 研究顧問、すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役、JCAST会社ウォッチ解説者の他、執筆、講演、広報ブランディングアドバイザリー等の活動に従事。日本労務学会員。
1973年生まれ。三重県出身。
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