主婦業の「週休0日」問題、ぜひ話し合って!
そう、家事や育児です。
多くのご家庭では妻が担っているため、家事育児は俗に、「主婦業」と呼ばれます。主婦業には、ほぼ365日休みがありません。ゴールデンウィークだ! 夏休みだ! 年末年始だ! と、世間や家族が浮かれていても、主婦は家周りのことに追われます。というかむしろ、家族が家にいる分、世間が休みの日の方が大変だったりします。
また、体調が悪い日でも、家族は簡単には休ませてくれません。なかには、インフルエンザで熱を出して寝込んでいる妻に、「今日の晩メシどうする?」と聞いてくる非情な夫もいるそうです。
家事代行を頼んだり、旅行先で食事付きのホテルに泊まったり、実家に帰って上げ膳据え膳で親に甘えたりできた時だけが、主婦たちにとっての休みです。あとはほぼ週休0日。ブラックです。
そんな主婦たちの前で週休3日制の話をしたら、
「はぁ?その前に週休1日でいいから主婦にも休みをちょうだいよ!」
と逆鱗に触れてしまいそうです。
もちろん、「それが務めだから」と意に介さない主婦もいるとは思いますが、週休0日の大変さは、もっと理解されてよいはずです。
週休3日制の導入は大いに結構なことですが、そんな社員思いの経営者や人事の方々にぜひともお願いです。家に帰ったら、主婦業の週休0日についても、改革案について話し合っていただけませんか? 職場だけ週休3日の議論を進めるというのも、ヘンな話だと思うのです。
そして、週休3日になってもやることがなく家でゴロゴロしてしまう人へ。増えた休みを「主婦業」に充てれば、やるべきことも見つかるし、主婦の週休を1日増やすことができて一石二鳥ですよ。
(川上敬太郎)