かつては男性ばかりの技術職も「女性リーダー」がけん引 ダイキン工業の花岡早苗さん

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いろいろな女性リーダーの「モデル」を見せることが大事

――ご自身の経験から、女性活躍の促進に効果的な取り組みがあれば、教えてください。

花岡さん「いろんな女性のリーダー像を見せて、リーダーにもいろんなタイプがある、ということを知らせる取り組みは大切だと思います。以前の私のように、強く積極的な女性のリーダー像しかなければ、『自分には無理だ』と思ってしまう女性もいると思うからです。
私も、自分では強いリーダーではないと思っているのですが、人から見たら、『パワフルだね』と言われることもあります。初めから強いリーダーなのではなく、そこに至るまでの過程も見せていけたら、周りも勇気づけられると思いますね。 ダイキン工業の女性リーダー研修では、すでにリーダーになっている人にインタビューするというカリキュラムがあります。最近、私がインタビューを受ける側になりましたが、そういった場でも、リーダーになる自信がなかったことや不安な思いがあったことなどを、包み隠さず伝えるようにしています」

――今後のキャリアや目標についてお聞かせください。

花岡さん「いまのところ、将来の特定のポジションやキャリアの目標があるわけではありません。目の前に『お客様に空気で新たな価値を提供したい』という確固とした目標があり、それを実現するためのポジションが、いまのリーダーのポジションだと思っています。この役割を全うすることが目下の目標です。
自分が実現したいことに応じて、必要なポジションは変わってくると思います。今後働くなかで新たな目標ができたときには、またそれを実現するためのキャリアアップを目指したいと思っています」

(聞き手:戸川 明美)

プロフィール
花岡 早苗 (はなおか・さなえ)
ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター
IAQ技術グループ 主任技師

大学卒業後、電機メーカーで光学デバイスの設計を経験し、2010年ダイキン工業に入社。空気清浄機の先行開発から商品化に携わった後、テクノロジー・イノベーションセンターのIAQ技術グループで室内の空気質に関わる技術の研究開発を担当。現在は主任技師として、 グループのメンバーとともに"健康になれる空気"や"快眠できる空気"など新たな空気の価値創造を目指す。15年11月から現職。
水野 矩美加(みずの・くみか)
水野 矩美加(みずの・くみか)
アパレル、コンサルタント会社を経てキャリアデザインをはじめとする人材教育に携わる。多くの研修を行う中で働き方、外見演出、話し方などの自己表現方法がコミュニケーションに与える影響に関心を持ち探求。2017年から、ライター活動もスタート。個人のキャリア、女性活躍、ダイバーシティに関わる内容をテーマに扱っている。
戸川 明美(とがわ・あけみ)
戸川 明美(とがわ・あけみ)
10数年の金融機関OLの経験を経て、2015年からフリーライター、翻訳業をスタート。企業への取材&ライティングを多く行う中で、女性活躍やダイバーシティの推進、働き方の取り組みに興味をもつ。
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