社員の健康を守り、職場に活気を! ストレスチェックと産業医で実践(彌生ヂーゼル工業 細田健社長)

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   「健康経営優良法人」を目指す経営者が増えている。

   2020年度は、全国で大規模法人部門1801法人、中小規模法人部門7934法人が認定を受けたという。健康経営優良法人の認定を目指す企業経営者に向け、「健康経営のススメ!」を連載している。これまでに認定を受けた企業や積極的に健康経営を推進している企業の先進事例を紹介。コロナ禍で社会的課題となっている従業員のストレス対策など、産業医のアドバイスを有効に活用している企業の事例など、できるだけ具体的なノウハウに焦点を当てる。

   第7回は、東京都江戸川区で自動車整備業を営む彌生ヂーゼル工業株式会社。従業員は40人。経済産業省の「健康経営優良法人 2021」に認定された。代表取締役社長の細田 健(ほそだ・けん)さんに聞いた。

  • 産業医のアドバイスで、健康で活気ある職場を実践する(写真はイメージ)
    産業医のアドバイスで、健康で活気ある職場を実践する(写真はイメージ)
  • 産業医のアドバイスで、健康で活気ある職場を実践する(写真はイメージ)

会社負担で「がん保険に加入

――健康経営を始めようと思われたキッカケはなんですか。

細田健社長「企業は『社員のやる気』に支えられており、以前から『社員の健康』が職場の活気となり、企業の発展につながると考えていました。これまでも、社員満足度(ES)の向上に力を入れてきました。そんな時に、東京商工会議所と健康経営の導入実践で協働している保険会社さんの健康経営アドバイザーの方から『健康経営』を紹介され、2020年に『健康企業宣言』を行いました。東京都自動車整備健康保険組合ではじめて、『銀の認定証』を獲得できました」

――これまで、どんなことに取り組まれてきましたか。

細田社長「健康経営を導入する上での課題を特定するために、『健康習慣アンケート』を社員全員に受けてもらい、『健康に対する意識改革』を進めました。社員食堂に、『健康コーナー』を設置し、体温計・血圧計・体組成計を用意し、従業員が健康を意識する環境作りから始めました。同時に、従業員数50名未満の為、義務化されていないストレスチェックを実施し、さらに、保険会社が用意してくれた『健康経営ワンポイントアドバイス』を活用し、食生活の改善や運動機会を増やすためのレクチャーを行い、禁煙についても、タバコやニコチンの悪影響について啓蒙しています。また、インフルエンザ予防接種も、会社負担で実施しました。
昨年から、社員がガンに罹患しても早く職場復帰できるよう、会社の負担で『ガン保険』に加入し、罹患しても、社員本人とその家族が安心して治療に専念できる福利制度を整えました」
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