「自分の未来は自分で創る」を大切にしたい
――ライフステージに合わせた取り組みも多いと聞いていますが、どのようなものがありますか。
金澤さん「男女問わず社員のみなさんが安心して活躍していただけるよう2015年に『ワーク ライフ ファシリテーター』を設置しました。専門資格と幅広い経験を持つメンバーが在籍し、仕事だけでなく、健康面や育児・介護などのさまざまな相談ができるようになっています。
この他にさまざまなヘルスケア講座も開催し、女性に多い病気やメンタルヘルスなどの内容についても発信しています」
芝さん「世代別では『キャリアディスカバリープログラム』を2016年からスタートしました。人生100年時代を迎え、50歳をキャリアの折り返し・節目と捉え、キャリア・健康・マネーの将来設計を考える研修とワークライフファシリテーターの面談がセットになったものです。今まで延べ620名が受講しています。受講者から大変好評のプログラムで、今年は受講対象者を広げ45歳も対象に実施予定です。将来を考えるなかで、キャリアチェンジを考える方に向けた、グループ会社でのインターンシップも企画しています。実際にセカンドキャリアで未経験から保育士になった方がおり、現在、当社の企業内保育所で保育士として活躍しています」
-―子育てと仕事を両立してきて、今後はいかがですか。
金澤さん「私も現在、企業内保育園に子供を預けて仕事をしています。これから私自身も、ライフステージの変化に応じて働き方も変わっていくと思います。パソナグループが大切にしてきた考え方に『自分の未来は、自分が創る』というものがあります。一人ひとりが自律的に自分のキャリアを考えながら、いきいきと活躍できる場をさらにつくっていきたいですね」
プロフィール
金澤 真理(かなざわ・まり)
パソナグループ 常務執行役員 HR本部長
2001年4月に株式会社パソナに新卒入社。派遣部門の営業や、ライフソリューション事業を行うグループ会社の経営に従事。2020年6月から現職。パソナグループの人事・労務を統括し、社員一人ひとりがそれぞれのライフスタイルに合わせた働き方を実現できる採用活動や人事制度設計に取り組んでいる。5歳の女の子の母。
芝 陽子(しば・ようこ)
パソナグループ グループ人財開発部長
2004年4月に株式会社パソナに新卒入社。派遣部門の内勤営業を経験したのち、2009年6月から現職。パソナグループの選抜研修および昇格時研修を通じ、一人ひとりの夢やキャリアの実現に向けた支援に取り組んでいる。
植木 まり子(うえき・まりこ)
株式会社日本創生大学校 執行役員
1999年4月に株式会社パソナに新卒で入社。2009年からBPO事業に従事、2013年にパソナの執行役員となりBPO事業部責任者に。2021年1月からパソナグループで企業の女性幹部を育成するプロジェクトの立上げに従事。5歳の男の子の母。