スタッフとスタッフの家族が幸せになれる経営(医療法人いきいき.クリニック 横木広幸院長)

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「やるなら皆で楽しく本気で!」

ご当地!「出雲弁でラジオ体操」のCD
ご当地!「出雲弁でラジオ体操」のCD

   ――取り組みの結果、法人、従業員にどのような効果が出てきているでしょうか。

横木院長「育児休暇の取得率の向上はもちろん、有給休暇の取得率も非常に高くなりました。有給休暇は、事務スタッフから『あと何日残っているから、使ってくださいね』と常に声掛けをしています。ラジオ体操も、ご当地言葉シリーズのCDを使うなどの工夫はスタッフからのアイデアです。さまざまな施策に能動的に取り組むスタッフが増えてきました」
朝礼の締めくくりに、ご当地言葉でラジオ体操!
朝礼の締めくくりに、ご当地言葉でラジオ体操!

   ――メンタルヘルスに対しては、どのような課題認識を持たれていたでしょうか。コロナ禍の影響も踏まえて、教えてください。

横木院長「5年ほど前からメンタルヘルスについても対策が必要と考え、出雲市のカウンセラーに委託して、スタッフの面談を実施しました。非常に素晴らしいカウンセラーと巡り合うことができ、スタッフの満足度も高かったのですが、残念なことにそのカウンセラーが急逝されたことで、メンタルヘルス対策も頓挫してしまいました。約4年間、メンタルヘルス対策が実施できず、代替案を探すも『これぞ』というものに巡り合うことができませんでした」

   ――産業医プログラムを利用するにあたり、決め手はどのような点にあったのでしょうか。

横木院長「コロナ禍において、医療従事者であるスタッフが高ストレスになることを懸念していたところ、生命保険会社の健康経営のサポートパッケージのサービスとして『産業医プログラム』があり、利用を決めました。メンタルヘルス対策についての代替案が見つけられなかった中で、ちょうど良い機会になりました」

   ――今後、その産業医プログラムをどのように活用していきたいとお考えですか。

横木院長「これまでストレスチェックも実施していなかったので、まずはストレスチェックから利用していきます」

   ◆ 産業医プログラム担当保健師のコメント
医療に従事するにあたり、日頃の緊張感に加え、今のコロナ禍はみなさまにとって大きなストレッサーになっているかと思いますが、その中でも従業員が働きやすい職場環境を整えるため、積極的に健康経営に取り組まれる姿勢はとても素晴らしいと思います。 短時間・限られたスペースで効率よくストレッチができるラジオ体操に、日常に溶け込んだご当地言葉のCDを使用することで、さらに効果が期待できそうに感じます。また、職場から有給取得の声掛けがある環境は、以前病院勤務をしていた私にとっては羨ましい限りです。(アクサ・アシスタンス・ジャパン 産業医プログラム担当保健師)

   プロフィール
横木 広幸(よこぎ・ひろゆき)

   医療法人いきいき.クリニック
主な事業内容  診療所(泌尿器科・内科・形成外科・透析)
本社所在地   島根県松江市東津田町1768-2
  従業員数    30人(男性:6人・女性:24人)

   2008(平成20)年にクリニックを開業。女性が多く働く職場ですから、女性が働きやすい職場環境を整え、長く働くことができる職場を目指しています。結婚・出産により退職者がでるとマンパワー不足となるため、産前産後休暇・育児休暇・時短勤務の制度を設けています。育児
休暇は男性も取得することが可能で、男性の育児休暇取得率は100%となっています。 また、法令以上の制度を準備し、女性も男性も働きやすい職場環境づくり、BCP(事業継続計画)にもスタッフ一丸で取り組んでいます。
当クリニックには多くの透析患者さんが通院しています。透析治療は、災害時でも継続し、万が一の際にも早急に復旧すべき医療です。豪雪・大雨・台風・地震・感染症拡大などの災害時も事業を継続していかなければなりません。健康経営を通じて高めたチームワークとコミュニケーションで、患者さんのために一丸となって取り組んでいきます。

   http://ikiiki-clinic.jp/introduction.html

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