スタッフとスタッフの家族が幸せになれる経営(医療法人いきいき.クリニック 横木広幸院長)

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   「健康経営優良法人」を目指す経営者が増えている。

   2020年度は、全国で大規模法人部門1801法人、中小規模法人部門7934法人が認定を受けたという。秋の認定申請の締め切りが迫ってくるなか、2021年度の健康経営優良法人の認定を目指す企業経営者に向け、6か月間にわたり「健康経営のススメ!」を連載している。これまでに認定を受けた企業や積極的に健康経営を推進している企業の先進事例15社を紹介。コロナ禍で社会的課題となっている従業員のストレス対策など、産業医のアドバイスを有効に活用している企業の事例など、できるだけ具体的なノウハウに焦点を当てる。

   第6回は、島根県松江市で泌尿器科・内科・形成外科の診療所を営む医療法人「いきいき.クリニック」。従業員は30人。経済産業省の「健康経営優良法人」の 2021に認定された。院長の横木 広幸(よこぎ・ひろゆき)さんに聞いた。

  • 島根県松江市にある「いきいき.クリニック」
    島根県松江市にある「いきいき.クリニック」
  • 島根県松江市にある「いきいき.クリニック」

朝礼の締めくくりにご当地言葉のラジオ体操

   ――健康経営に取り組まれたきっかけを教えてください。

横木広幸院長「当クリニックの経営理念の一つに『私たちは、達成感を共有できる、働きやすいクリニックを目指します』の一文があります。スタッフが働きやすいと感じるための取り組みの一つとして健康経営に取り組んでいます」

   ――特に力を入れている取り組みを教えてください。

横木院長「30名のスタッフの男女比は1対4と圧倒的に女性が多いのが特徴です。女性が多く働く職場ですから、女性が働きやすい職場環境を整え、長く働くことができる職場を目指しています。 また、昨年10月に生命保険会社の健康経営アドバイザーの勧めで健康習慣アンケートを実施したところ、『運動』への関心が低いことがわかりました。そこで、朝礼の締めくくりに全員で経営理念を唱和した後、ラジオ体操を実施しています。『やるなら楽しく』と、ご当地言葉のラジオ体操CDを使い楽しみながらラジオ体操をしています。『からだがポカポカして意外と気持ちが良い』『始めはぎこちなかったけど、体が勝手に動くようになった』などの声もあります」
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