結婚と同じように転職や退職もまた人生の「節目」
もう一つ疑問なのですが、年齢で線を引くことを喜ぶ社員っているのでしょうか?
仮に45歳以上を早期退職募集の年齢条件にした場合、44歳の人はセーフだからラッキー...... ってなりますか。むしろ、自分も翌年には対象年齢に到達するなぁ、会社や上司、同僚たちからの見られ方が変わるのかなぁ、と不安になる人のほうが多そうな気がします。
また、まだ20代の社員であっても、将来を考えた時にふと、
「この会社にいる限り、自分も45歳になれば早期退職募集の対象者に入るのかな」
と不安になる人って、必ずいると思うんですけど。
もちろん、ナニゴトにも「節目」はありますし、誰もがいつかは仕事を引退する時が来ます。でも、その年齢って会社や他人に決められるものではなく、自分で決めるものではないでしょうか?!
そんなことが脳裏によぎりながら、いまだ口を開けたまま嵐のおふたりの結婚報道を眺める次女に尋ねました。
父:「何歳までに結婚したいの?」
次女:「別に、そんなの決めてないけど」
父:「ふーん。なるべく早く結婚したいとか思わないんだ?」
次女:「だって、あわてたところで好きな人が現れるとは限らないし」
父:「確かに。先に年齢を決めておく必要なんてないか」
結婚が人生の「節目」であるように、転職や退職もまた人生の「節目」の一つに違いありません。そんな「節目」の年齢を自分では決められず、定年とか早期退職とか会社のルールで決められてしまうのって、やっぱりヘンじゃないですか?(川上敬太郎)