安心して働ける会社であり続けるために!(株式会社テクニカルスチール 折居義弘社長)

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   「健康経営優良法人」を目指す経営者が増えている。

   2020年度は、全国で大規模法人部門1801法人、中小規模法人部門7934法人が認定を受けたという。秋の認定申請の締め切りが迫ってくるなか、2021年度の健康経営優良法人の認定を目指す企業経営者に向け、6か月間にわたり「健康経営のススメ!」を連載している。これまでに認定を受けた企業や積極的に健康経営を推進している企業の先進事例15社を紹介。コロナ禍で社会的課題となっている従業員のストレス対策など、産業医のアドバイスを有効に活用している企業の事例など、できるだけ具体的なノウハウに焦点を当てる。

   第5回は、山梨県南アルプス市で精密板金加工を営む株式会社テクニカルスチール。従業員は82人。経済産業省の「健康経営優良法人」の 2021に認定された。代表取締役社長の折居義弘(おりい・よしひろ)さんに聞いた。

  • 折居義弘社長はモトクロス(1971年全日本モトクロス大会エキスパートクラス)のチャンピオン!
    折居義弘社長はモトクロス(1971年全日本モトクロス大会エキスパートクラス)のチャンピオン!
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従業員の健康は毎日の声がけから

――「健康経営」に取り組まれたきっかけを教えてください。

折居 義弘社長 「健康経営を最初に知ったのは生命保険会社の担当者からの情報でした。従業員たちが健康でないと、みんなが仕事に集中できません。もともと当社の定着率はとても高いのですが、これからも安心して働ける会社であり続けるためには必要な取り組みだと感じました。また、すでに行なってきたいろいろな健康増進策が国の健康経営優良法人認定の項目に合致していることがわかりましたので、認定に向けてチャレンジしてみることにしたのです」

――社長として毎日心掛けていることはありますか?

折居社長「私は毎朝、80数名の従業員一人ひとりに『きょうも頼むよ!』と声を掛けています。みんなの健康状態が感じ取れるし、体調の悪そうな人には無理しないよう勧めています。何気ないリラックスした会話が弾むことも多く、うれしく感じています。私自身は若い頃にモトクロスの全国大会で優勝した経験もあるのですが、64歳の時に復帰し、今は息子と一緒に楽しんでいます。こうして自分の健康も維持しながら、従業員たちのこれからの健康を見守っていきたいと考えています。」

――社内の健康習慣などの課題をどのように把握され、改善アクションに取り組んでいますか。

折居社長「健康習慣アンケートで生活習慣上の課題を把握しました。全従業員を対象にしたフィードバックはコロナ禍であることを考慮して社内放送で伝えました。また、喫煙者を集めての『禁煙セミナー』も実施しました。
現在、喫煙場所は屋外に1か所、設置しています。定期健診は100%受診し、女性特有の乳がん検診も希望に応じて受診できる体制を整えています。他には『会社カレンダー』=写真参照=を作成して稼働日を全従業員で共有し、生産性を高めて有給休暇を取得しやすくしています。有給休暇の消化は順調で、残業もほとんどなく、定時で退社できています。」
「会社カレンダー」の共有で有給休暇を取りやすく
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