「福利厚生プランを使って!」とメッセージ
――取り組みの結果、会社、従業員にどのような効果が出てきていますか。
辰見社長「健康づくりを行なっていても不測の災いがやってくることもあります。事実直近1年間においては従業員の急逝とがん入院に直面し、予防だけでなく事後対策の必要性を感じています。当社では、もしもの病気や事故の時に、よりよい治療が受けられ、経済的にも安心して治療に専念でき、会社を辞めることなく職場復帰を目指してもらえるようにと、生命保険を使った福利厚生プランを設けています。そして、従業員への思いと、このプランの存在と利用価値を伝えたく、従業員とその家族にレターを出しました」
――メンタルヘルスに対して、課題を認識されていたそうですが、どのようなものですか。
辰見社長「健康で長く働き続けられるように、従業員ひとり一人が意識して、職場環境の改善に主体的に取組める会社を目指しています。社員だけではなく、パートやアルバイトさんも含めた会社全体で健康経営に取り組み、働きやすい職場環境をつくります」
――健康経営を取り入れながら、今後はどのようなスーパー経営を進めていこうとお考えですか。
辰見社長「健康経営に取組み始めてから、従業員に笑顔が増えたように感じます。健康を意識し、健康が増進すれば、職場(売り場)の整理整頓が進み職場の雰囲気も明るくなってきます。高齢化が進むなか、ご年配のお客さまへのお声掛けや、明るい雰囲気の売り場づくりを心掛け、コミュニティーの場としても地域に貢献していきたいと思います。
コロナ禍でお客さまとの距離はとらなければなりませんが、笑顔を増やすことで、心の距離を一層近づけていきたいと思います」
プロフィール
スーパーマーケット(生鮮・加工食品を販売)
本社 〒610-0361 京都府京田辺市河原御影30番地の8
社長 辰見 孝則(たつみ・たかのり)
従業員 265人
1967(昭和42)年創業の京都南部に展開する食品スーパー。「安全・安心な食材を、変わらずに提供していくことはもちろん、非接触のレジシステムの導入やキャッシュレス対応、従業員教育にも力を注ぐことで、みなさまにご来店いただいたときに店内では気持ちよくお買い物していただけるよう努め、『地域に必要とされる食品スーパー』を目指してまいります」(辰見孝則社長)
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