トラック運転手はカラダが資本! 従業員の健康管理は怠れない (東日陸運株式会社 小林秀樹社長)

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   2021年3月に「健康経営優良法人2021」が発表された。

   全国で大規模法人部門1801法人、中小規模法人部門7934法人が認定を受けたという。そこで、2021年度の健康経営優良法人認定を目指す企業経営者に向け、秋の認定申請の締め切りまでの6か月間にわたる「健康経営のススメ!」を連載。これまでに認定を受けた企業や積極的に健康経営を推進している企業の先進事例15社を紹介し、コロナ禍で社会的課題となっている従業員のストレス対策など、産業医のアドバイスを有効に活用している企業の事例など、できるだけ具体的なノウハウに焦点を当てる。

   第3回は、埼玉県上尾市で運送業を営む東日陸運株式会社。従業員は100人。新型コロナウイルス感染症による従業員の不安を解消しようと、プロの視点を取り入れるためにアクサ・アシスタンス・ジャパンの健康経営サポートパッケージ「産業医プログラム」を導入した。代表取締役社長の小林秀樹さんに聞いた。

  • とにかくトラック運転手は心身ともに健康第一!(写真はイメージ)
    とにかくトラック運転手は心身ともに健康第一!(写真はイメージ)
  • とにかくトラック運転手は心身ともに健康第一!(写真はイメージ)

病気の早期発見が欠かせない

――御社における「健康経営」の課題は、どこにあるのでしょうか。

小林秀樹社長「業種柄(自動車関連の物流)、従業員の体調管理には特に気をつけています。過去に体調不良で、仕事中に業務ができなくなった従業員がおり、病気の早期発見のために健康診断の受診と、異常が見つかった人(有所見者)への再検査の受診勧奨を行っているほか、当社の健康課題を洗い出しているところです。
安全・安心に荷物を運ぶトラックでの仕事は、ひとつ間違えれば事故などの危険につながりますから、交通法規の順守はもちろん、健康であることがなにより大事なのです」
小林秀樹社長は、「従業員の体調管理には特に気をつけている」と話す。
小林秀樹社長は、「従業員の体調管理には特に気をつけている」と話す。

――健康経営に取り組まれたきっかけを教えてください。

小林社長「アクサ生命の健康経営アドバイザーの認定を受けた埼玉中央営業所営業主任で上尾商工会議所の共済・福祉制度を担当している小川美枝子さんから、情報提供いただいたのがきっかけです。埼玉県内のFMラジオ(Nack5)で、アクサ生命の河野通隆支社長が健康経営についてPRされており、健康経営の取り組み内容の理解がより深まり、取り組むことにしました」

――取り組みの結果、会社、従業員にどのような効果が出てきているでしょうか。

小林社長「取り組みは始めたばかりですが、現在、大きな事故もなく、従業員の健康状態も安定しており、効果は出ていると思います」

――メンタルヘルスに対して、課題を認識されていたそうですが、どのようなものですか。

小林社長「同じ業種の会社で、従業員の精神状態が悪化して、社長が悩んでいるという話を聞きました。自分の会社に置き換えて考えてみたところ、メンタルについては専門家に対応してもらい、カウンセリングなどでうまく悩みを聞いてもらわないと、社内では対応できないと思いました。従業員が悩んでいた場合も、悩みによっては上司に相談できないケースもあるため、社外の相談窓口がないか探していました」
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