健康づくりは「投資」 中小企業向け「産業医選任サポート」で支援(アクサ生命 安渕聖司社長兼CEO)

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産業医がいない中小企業をサポート

従業員に対して、経営者はまず「健康宣言」を発信しよう!(写真はイメージ)
従業員に対して、経営者はまず「健康宣言」を発信しよう!(写真はイメージ)

――アクサ生命は全国の中小企業経営者に健康経営の導入・実践を呼びかけています。

安渕さん「自社での取り組みで得た知恵と経験をもとに、中小企業経営者のみなさまがお金をかけずに『健康経営』を導入・実践できるよう、『健康経営アクサ式』と銘打ってサポートプログラムをご案内しています。『健康経営アドバイザー』の認定を受けた当社の営業担当者が、商工会議所や県・市などの自治体、協会けんぽの各支部などの地域のステークホルダーと連携しています。中小企業経営者のみなさまに、『健康経営サポートパッケージ』によるPDCAの運営方法をご紹介し、従業員のみなさまには職域における『食』『運動』『睡眠』の分野での知識や知恵が向上する、楽しいプログラムで行動変容を後押しするコンテンツをご提供しています」

――産業医がいない中小企業に対しては、産業医選任のサポート始めました。

安渕さん「日本では従業員50人未満の事業場では産業医の選任は努力義務であり、全事業場での選任率は3割にも満たないのが現状です。しかし、労働者のストレスのケアのみならず健康増進や職場環境の改善など、産業医による医学的な立場からの支援は極めて貴重です。産業医の選任を進め、産業医のケアを受けておられない従業員のみなさまへのサポートを提供することは、生産年齢人口が減少する日本において、企業や社会の持続可能性という観点でも重要な施策だと考えています。 この社会的課題を解決するために、2021年4月から産業医選任をサポートするサービスを始めました。昨年(2020年)10月から開始した第1弾の産業医によるストレスチェックのプログラムに加えて、オンラインによる健康相談(従業員向け)や産業保健相談(企業向け)、産業医選任のサポートを導入しました。これにより、中小企業の経営者のみなさまが2021年秋のエントリーを目指している『健康経営優良法人認定』取得を強力にサポートすることができると感じています」

――中小企業経営者へのメッセージをお願いします。

安渕さん「企業福利を向上させ、従業員のワークエンゲージメントを高めるために、まず経営者のみなさまには『健康宣言』を行っていただき、従業員のみなさまに対して、トップとしてのコミットメントを発信していただきたいと思います。そして、『健康経営』の実践を通じて、職域における生活習慣の課題を明らかにし、それを解消するための施策を『スモールチェンジ』から始めていただく。従業員の健康づくりは『費用』ではなく『投資』であるという発想が、いまこそ企業経営者に求められています」
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