毎日の挨拶、軽い声掛け、意外とこれも大事だった
最近ではオンラインでの打合せが非常に多く活発になりました。打合せや会議、プレゼンテーションなどの「目的がはっきりした場」については、さまざまなノウハウが発信されています。
ところが、リモート環境での「雑談」については、あまりリモートでのノウハウが発信されていません。理由は「場」がないとできなかったからです。
誰にでも、友人や信頼する上司やチームメンバーと「特に目的もない」が、今思っていることを「なんとなく」話す中で、解決策や気づきを得ることは非常に多いのではないでしょうか。
また、新人の頃を思い出してみても、朝早く言った事務所やトイレや喫煙所で会って何気ない会話から親しくなり、結果的に部署を超えた繋がりなるといったこともあるわけです。こうした「軽い声掛け」というのは、意外と大切なことのように思います。
◆ つぶやきやひとりごと。これも意外な効能あり
オフィスに出勤して、ひとりごとをブツブツ話している同僚がいたら、「ヤバイ奴」と思われることは必至です。
しかし、バーチャル上では意外な効能があります。バーチャル上で、毎回のように「(○○さんが)トイレ離席します!」といわれても困りますが、まったく何も会話もないとなると「見られていない、見ていない」となって、いずれ管理したい人がでてきます。
また、部下からするとその逆で、「離席がさぼりだと思われたらイヤだ」「遊びに出たわけではない!」という誤解を避けたいという思いもあります。こんな時に使えるのが、「つぶやき」なのです。
誰に伝えているわけではないけれど、「ちょっと子供が学校から帰ってきたので、離席します」などとつぶやいて離席すると、周囲もそれを理解して対応できるわけです。
◆ 「リモートワークだからしょうがないを無くす」
東京都の小池百合子知事が「東京に来ないで」と発言したのが4月15日。再び緊急事態宣言となり、テレワークの推進がさらに期待されています。テレワークで、よく聞くのが「話しかけにくいからイヤ」、「やっぱり事務所がいい」という声があります。やっぱり事務所がいいという声の裏側にあるものとは、「リモートワーク、テレワークだからしょうがない」とのあきらめがあるからではないでしょうか。
しかし今、テレワークスタイルに適応している一部の人は我慢ではなくて「納得のいく働き方」を見つけはじめています。やはり我慢して働くとなると、続けることができません。リモートワークでも顔が見える、表情が見える、世間話もできる......。でも、集中もできる。さらに、わが社のスタイルに合っていて使いやすい。そんなツールを見つけるだけでも働き方を変えられるかもしれません。仮想オフィスのツールもなかなか使い勝手いいですよ。(高井信洋)