女性管理職比率、驚きの78%! 医療・介護の仕事に欠かせない目線とは...(ニチイHD 磯野祥子さんと田村知美さん)

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パフォーマンスを出せば応えてくれる

――管理職を育てていくことの具体的な取り組み、施策はどのようなものがありますか。

磯野さん「もともと医療や介護の仕事に従事されている方は強い使命感を持って働いていらっしゃり、管理職を目指すモチベーションづくりやそれに伴った技術を身に付けるための研修などを絡めながら、キャリアを積んでもらうためにキャリアアップ支援制度を整えています。本人の希望に沿いながらアドバイスや指導をしていくことが多いです」
田村さん「多くの女性社員がおりますので、すでに自分が思い描くキャリアを歩んでいる方、ロールモデルになる方がいることも当社ならではだと思います。たとえば『管理職はこんな仕事をするんだ』というイメージがすでにそこにあるので、研修はもちろん、勤務の中でそのような姿を見てキャリアを形成している方も多いのではないかと考えています」

――磯野さん、田村さんはご自分の希望を自己申告して現在があるのでしょうか。

田村さん「そうですね。もともとはさまざまなことにチャレンジしたい性格なので、一度目の産休に入る前まではこんなことがやりたい、あんなことがやりたいと話していましたが、子供を産んで自分自身の生活と仕事のバランスをとるのがこんなに大変なのかと実感して、復職してすぐはあれこれチャレンジすることを諦めていた部分がありました。
ただ、二度目の産休を経て育児と仕事の両立のコツがわかり、今の部署ではさまざまな仕事を任せていただけるようになり、育児と仕事の両方にやりがいを持って積極的に取り組めるようになりました。現在は時短勤務をしているのですが、今の上司が仕事をした時間ではなく、仕事の中身を大切にしてくださり、昨年には係長への昇進の機会をいただきました。きちんとしたパフォーマンスを出せば応えてくれるというのは働き甲斐にもつながっています」
水野 矩美加(みずの・くみか)
水野 矩美加(みずの・くみか)
アパレル、コンサルタント会社を経てキャリアデザインをはじめとする人材教育に携わる。多くの研修を行う中で働き方、外見演出、話し方などの自己表現方法がコミュニケーションに与える影響に関心を持ち探求。2017年から、ライター活動もスタート。個人のキャリア、女性活躍、ダイバーシティに関わる内容をテーマに扱っている。
戸川 明美(とがわ・あけみ)
戸川 明美(とがわ・あけみ)
10数年の金融機関OLの経験を経て、2015年からフリーライター、翻訳業をスタート。企業への取材&ライティングを多く行う中で、女性活躍やダイバーシティの推進、働き方の取り組みに興味をもつ。
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