コロナ禍の働き方は「ワークアットホーム」で!
――コロナ禍の環境で、リモートワークでの業務が進んでいると思います。
相原さん「コロナの影響が出始めた今年2月末から原則として在宅勤務になり、本社社員を中心に、今も多くの社員がリモートで働いています。弊社ではリモートワークの『ワークアットホーム』制度を2009年に導入し、より利用しやすい制度への変更や利用促進の働きかけなどにより、利用が増えていきました。そして、このコロナ禍で社員の意識もさらに進み『ワークアットホーム』がスタンダートになりつつあります。ポストコロナを見据えて、より利用しやすいものにするため、自宅や実家に限っていた場所の制限をなくすなど、さらなる、制度の整備も図っています」
――女性活躍の促進について、制度面以外にはどのような取り組みを進めているのでしょうか。
岡田絢美さん 「2009年にJapan Women's Council(JWC)という組織を立ち上げたことが、弊社における本格的な女性活躍推進のスタートです。JWCは、グローバルの取り組みの一環として、男性女性のシニアマネジャーが、女性の活躍推進について議論を行い、各種施策をリードする組織です。同時に、施策の対象となる若手女性社員によるネットワークグループJWCRG(Japan Women's Colleague Resource Group)が組成され、2年に一度、約30人のメンバーが各部門から選出されて、イベントや研修などを展開してきました。
かつてJWCRGのメンバーで、これまでに課長や部長クラスに昇進した社員が何人もいます。当時の話を聞くと、マネジャーになる手前で『自分が管理職になれるのだろうか』と悩んでいた時に、上部組織のJWCの女性シニアメンバーに後押ししてもらって一歩前に踏み出せたそうです。こうしたロールモデルやメンター的な存在のサポートは大きな推進力となってきました。地道な取り組みではありますが、こうして10年という長いスパンで見ると成果が現れていると感じます」