完璧主義を手放して「100点」は目指さない
手を動かし始めると、最初は気分が乗らなかったとしても、自然と脳が活性化されて、集中状態に入りやすくなります。そのように没頭していくと、セロトニンやドーパミン、βエンドルフィンなどの幸福を感じる脳内物質が分泌され、人は幸せな状態になります。
幸福を感じているあいだは「やる気」云々の問題は関係ありません。気づけばアッという間にその作業が終わっていたなんてこともあるわけです。
「情熱や想いがないとできない......」といわれる方も多いのですが、そういった想いは根底にさえあれば、行動をしているうちに自然と湧いてくるものです。
また、手を付ける時に最初から100点を目指さない、というのも大切です。
スタートの時点で100点満点を目指そうと思うと無意識のうちにプレッシャーがかかり、手を動かすのがとても億劫になります。
たとえば、何かを始める時「絶対に間違えちゃいけないよ、やるなら完璧にやらなきゃダメだよ! 完璧にできないんだったらやらないでね!」と、言われたことを自ら進んでやりたいと思うでしょうか?
自分が心からやりたいことであれば、それでも頑張ろうと思えるかもしれませんが、そうでもないことであれば、「そんなに言われるならやりたくないな」と思う方がほとんどではないでしょうか。
特にコロナ禍の今は、先がどうなるか見えていないことがほとんどです。そんな時に「満点を出そう」と思っても、後にならないと何が満点なのかはまったくわかりません。
スタート時点では完璧や完成図を目指さずに、まずは60点でもいいからやり始める。間違ったらあとで修正すればいい、そのくらいの柔軟性を持っていると取り組みやすくなります。
満点の素晴らしい結果を残そう! といったことにフォーカスしすぎずに、ただ淡々と目先の物事ひとつずつを作業していくことが最終的には良い結果につながります。