新型コロナウイルスの影響が、さまざまなところに現れてきています。
健康被害だけではなく、経済にも影響が強く出ており、社会全体が耐え忍ばなければならない時期です。
見通しの立たない毎日、働き方の変化や休校などで、家庭内にも影響が出ている人もたくさんいます。
SNSを開けば、さまざまな情報が溢れ、日々を不安な気持ちで過ごされている方も多くいることと思います。
こんな時こそ、不安な気持ちとどう向き合っていくか。前を向くためには、どうしたらいいのか――。そういうことを一緒に考えていけたらと思います。
不安なとき、あなたはコントロールできない未来に意識が向いている
わたしたちが不安になったり、心が乱れたりする時。意識はコントロールできない状態に向かっています。
「このまま、この状況がずっと続いたらどうしよう」
「自分や家族が新型コロナウイルスに感染してしまったらどうしよう」
「政治や会社の対策に対する不満が募る」
「他者の買占め行動に怒りを覚える」
これらのことは、いくら自分自身で解決しようと思っても、どうにもなりません。
買占め行動などにいくら怒りを覚えても、他者の行動はわたしたちには直接コントロールすることができません。
そういった、自分では直接どうにもできないことに意識が向いているあいだ、わたしたちの心は乱れたままです。
こんな時こそ、自分の心を穏やかにして過ごすことが大切です。
自らコントールできることは「今」と「自分」だけ
わたしたちがコントールできること。それは「今」と「自分」それだけです。
「○○(国・会社・他者など)が何をしてくれるのだろう?」
という思考でいると心は乱れますが、
「今、自分は何ができるのだろう?」
と考えて行動することで、不安や焦りに囚われることなく、落ち着いた心の状態を保つことができます。
どんな状況であっても、今の自分の心と行動は自分自身で決めることができるのです。
ですので、今回のような自分自身で変えられない状況の中でも、すこしでもストレス負荷を軽くし心穏やかに行動することは、自分次第で可能になります。
たとえば......
・心穏やかにいると決める。
・SNSを必要以上に見ることをやめる。
・今できる仕事に集中する。
・手洗いうがいをしっかりと行う。
・読書や勉強をする。
・いつもならできない家のことに手をつける。
・家族や友人と話す。
・健康なカラダを保つため、家の中でトレーニングをする。
・情報の真偽を確かめる。
など、自分ができることにフォーカスして行動することが大切です。 社会全体が大変な時期である今、不安から逃れるために「みんながそうしているから」と自分自身が誤った行動に走ってしまっては、世の中の不安感をさらに煽ることになってしまいます。
こんな時こそ、落ち着いて視点を高く持ち、自分自身がどんな判断をして、どんな行動をとるべきかを、是非一度考えてみましょう。
それこそが、自分自身の心を鍛え、不安や焦りを乗り越えていく力を身につけていきますよ。(くぼた茜)