あれ、もしかしてマウントとられた? 慌てないで! 対処法を伝授します(くぼた茜)

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   「いいなぁ、早く帰れて。私なんて大きなプロジェクトを任されているから全然帰れないよぉ~!」なんていう会話。なんだかモヤっとしませんか――。

   今では「マウンティング」という言葉は一般的になりましたが、オフィスの中ではさまざまな「マウンティング」な言動や行動があるそうです。

   オフィスは好きな人同士だけで働いているわけではありません。いろいろな人がいるのはもちろんですが、モヤモヤしたコミュニケーションが日々続くと、余計なストレスを感じてしまいますよね。今回は、マウンティングする人の背景と、そんな相手にストレスを貯めずに対処する方法をお伝えします。

  • えっ、これってマウンティング?
    えっ、これってマウンティング?
  • えっ、これってマウンティング?

過度なマウンティングをする相手は、自分に自信がないことが多い

   マウンティングは、過去に放送されたドラマの影響で、女性同士のコミュニケーションでのみ行われていると思われがちですが、じつは男性同士でもあります。

   女性同士のマウンティングはさりげなく表現されるものが多いのに対して、男性同士では、わりとストレートにマウンティングし合う傾向があります。もちろん、男性から女性に対して、また女性から男性に対して行われることもあります。

   マウンティングとは、哺乳類が自分の優位性をアピールするために、相手に対して馬乗りになる行動から由来しており、発言や行為によって「私はあなたより強いんだぞ!」ということを相手や周囲に対してアピールする行為のことを言います。

   私たち人間は、相手が自分よりも上か下かという判断を多かれ少なかれ無意識のうちにしてしまっています。ただ、だからといってそこで相手を無理に下げる必要も、反対に自分が下がる必要はありませんよね。

   こういったマウンティング行為を行う人は、自分に対して自信を持てていないケースが多くあります。

   自分に対して自信がないので、人と比較して自分が上に立つことや、自分の優位性をアピールして褒め言葉をもらうことで、優越感や安心感を得ようとしているのです。

   ライオンが無駄に強さをアピールしないのと同じように、本当に自分に対して自信があれば、わざわざ自分の強さを誇示する必要がありません。

マウンティングされたと感じたら......

   マウンティングポジションをとろうとしてくる相手に対して下手(したて)に出てしまうと、相手は「しめしめ」です。それによって力関係ができ上がってしまいます。

   対処法としていくつかご紹介いたします。

(1)自慢話や格付けなどに対しては、ただ「そうなんだね。」などと相手の期待する反応をしない。

   イライラして言い返してしまったり、張り合ったりしてしまうと相手と同じ土俵に乗ることになってしまいます。マウンティングを感じたら土俵から降りて、相手の話をただ聞くことに徹してみましょう。

(2)ギフトを送るような気持ちで、誉め言葉を送る

   相手との関係性によっては相手のほしい言葉を送ることも有効です。

   その場合は、決して自分の心ごと下がらないことです。筆者も人から教えてもらった表現ですが「相手に対してギフトを送るような気持ち」で、相手が言ってほしいであろうセリフを伝えると相手も満足感を得られます

(3)自分の仕事や目標に集中する

   マウンティングに対してイライラしたりモヤモヤしたりしている時は、気持ちを切り替えて自分の仕事や目標に集中するようにしましょう。過ぎてしまった過去や相手の言動は自分自身でコントロールできることではありません。目の前の自分のやるべき目標や仕事に集中していることで自然と相手も変化していきます。

自分がマウントをとってしまう時の対処法

   その一方で、自分自身が無意識のうちにマウンティングをとっていることに対して、気づいた時は、まずはそのコミュニケーションをやめてみましょう。気づくことができたら、修正することが可能になります。

   完璧ではない自分を受け入れて、自分で自分を認めるクセをつけていくことが大切です。一つひとつ、そういった行動をする自分に気が付いて修正していくことでフラットなコミュニケーションがとれるようになります。

   自分を客観視して、行動を変化させることで、心がどんどん鍛えられていきますよ!(くぼた茜)

くぼた 茜
くぼた 茜(くぼた・あかね)
1987年生まれ。Bloomer's Salon代表。ON+OFF認定メンタルトレーナー
10代から地方でモデルとして活動。その後、ユニット活動で海外・日本全国のイベントに出演したほか、テレビCMや雑誌・新聞などで活躍した。しかし上京後、芸能界で活動する中でさまざまな緊張やプレッシャー、人間関係などのストレス負荷を受け、耐えきれずに挫折。メンタルヘルスの大切さを実感した。その経験を生かして、現在はメンタルトレーナーとして活動している。
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