「じゃあ、勝手にして」は相手の術中にはまる!
「イエス・バット」な会話を仕掛ける人は、さまざまな過去の経験から無意識のうちに
「私のことなんてわかるはずがない」
「相手の言うことを聞きたくない」
「思い通りになりたくない、支配されたくない」
「断ることもできない」
といった心理状態になり、このようなコミュニケーションゲームの手法をとってしまうのです。
当の本人は「相手をイヤな気持ちにさせてやろう」と、わざとそうしているわけではないので、気づかないまま毎回同じようなコミュニケーションになってしまいます。
「これ、どうしましょうか?」
という、本来であれば建設的に終わる相談が、ゲームの始まりになってしまうのです。
「イエス・バット」ゲームを繰り返す相手に、いくらアドバイスしても聞いてはもらえません。そこで論破することに一生懸命になったり、「じゃあ勝手にして!」とイライラしてしまっては相手のゲームに乗ってしまうことになります。
こういった場合に得策なのは「相手に決めさせること」です。
たとえば最初の例のように、食事に行く際には、
「きょうはあなたの行きたいお店に行こう!」
「あなたは何を食べたい?」
というふうに、相手に決めてもらうようにしましょう。
また、仕事の相談を持ち掛けられた際にも、すぐにアドバイスするのではなく、
「あなたはどうするのがベストだと思う?」
「どれならできそう?」
「あなたが決めたことならサポートするよ。」
と、相手の意見を聞くようにしましょう。
そうすることで、相手ははじめのうちはすこし戸惑うかもしれませんが、建設的なコミュニケーションがとれるようになっていきますよ。
日々のコミュニケーションが心の筋トレになります!
心を鍛えて、気持ちいいオフィスライフを過ごしましょう!!(くぼた茜)