新年 明けましておめでとうございます!
心機一転。新たな1年の始まりです。
毎年、お正月に今年の抱負や目標を設定される方は、たくさんいらっしゃいますよね。
東京五輪・パラリンピックの開催に向けて、2020年はアスリートたちの姿を目にする機会が増えることもあり、今年こそ頑張るぞ! と意気込む方も多いのではないでしょうか。
目標の未達を繰り返すと自信喪失につながる
「今年こそ、ダイエットするぞ!」
「今年こそ、禁煙するぞ!」
「今年こそ○○するぞ・・・!」
女優や俳優を目指すクライアントから、「今年こそ飛躍の1年に!」という言葉を多く耳にします。私自身も毎年のように「今年は飛躍の1年にするぞ!」と言っていた記憶があります。
しかし、少しお待ちください! ある調査によると、新年に立てた目標をその年の年末に達成できていた方は、なんと全体の8%程という結果だそうです。さまざまな調査結果でも、その確率は8~12%ほどといいます。
目標を立てることはとても大切ですが、達成しないとそれがクセとなってしまい、自信を失ってしまう原因となります。
なにも大きな目標を立てることが、良いわけではありません。自分で決めた目標を、自分で達成していくことが、充実した1年を送る大切な要因となります。
せっかく目標を立てるなら、2020年は達成しやすい目標を設定していきませんか?
新年の目標、この3つを押さえれば達成に近づく!
「達成しやすい目標」というと、レベルを下げる、お手軽で簡単なイメージがありますが、そういうことではありません。目標の立て方には、達成のためのポイントがあります。それをしっかり押さえることで、今年1年がより充実したものになっていくということです。 そのポイントが、こちら。
(1)具体的で達成可能な目標を掲げよう。
(2)何のために、その目標を達成したいのかを考えよう。
(3)目標達成までの道のりを考えよう。
この3つのポイントにそって、目標を立ててみましょう。
「今年は飛躍の1年にするぞ!」と新年の抱負を抱く方は多いと思います。しかし、抱負をもつだけでは、なかなか目標達成までたどり着けません。意外と、ここで止まってしまう方が多いのです。
達成できる新年の目標、ポイントの「その1」具体的で達成可能な目標を立てるは、ここにあります。
たとえば、「飛躍の1年にする!」というのであれば、何がどうなったら飛躍の1年となるのか? を考えることが大切です。この仕事ができるようになる、何社と契約を結ぶ、出版を決める......と、具体的かつ明確であることが必要です。
充実した1年にしたいのであれば、何がどうなれば充実した1年になるのかを考えてみましょう。人と比べる必要はありません、自分の心がワクワクするような出来事を考えてみるのが一番です。会いたい人に会う、フルマラソンに出場する、ずうっと行ってみたかった場所へ行く、なんていうものでもいいですよね。
「達成可能な目標」であることも大切です。節目や区切りになると、人は楽観的になる傾向があります。現実的に考えると難しいような目標でも、「できる!」と思い込んで、難しい目標を立ててしまうことがあるので、要注意。「努力しないとできないけれど、努力したらできる」という「範囲」に、目標を設定することが大切です。
その目標、なんのために達成するの?
目標を達成するために大切なのが、「動機(モチベーション)」です。なんのためにその目標を達成するのか? その目標を達成することで自分は何が得られるのか? この動機(モチベーション)には、内発的な要因と外発的な要因と大きく分けて2つのパターンがあります。
「内発的モチベーション」とは、自分自身の喜びや成長「こうありたい!」「こうしたい!」というような自分の内側から発せられるモチベーションをいいます。これに対して、「外発的モチベーション」とは、収入や肩書、モノやご褒美などの自分以外の外側から動機付けられる要因です。
自分の目標を達成するために、どちらが良い・悪いなどはありません。そして内発的要因も、外発的要因も、二次的にどちらへも繋がっていきます。
さて、その目標は何のために達成しますか?
「この業界に変化を起こすため!」
「自分が心から楽しいと思える1年を歩むため!」
「ずっと着たかった服を着るため!」
「収入を安定させるため!」
「目立ちたい!」
など、なんでももかまいません。
アスリートや俳優も、それぞれにさまざまな動機を持っています。「人を感動させる演技がしたい」という方もいれば、とある舞台女優さんは「いろいろな服を着て目立つことが好きだから!」という動機で、素晴らしいパフォーマンスで観る人を幸せにしています。
大切なのはそれが本音かどうか。心から欲しい、そうしたいと思えるかどうかです。それが明確であればあるほど、目標に向かう時のエネルギーが湧いてきますよ。
目標達成までの道のりを考える
では、その目標まで、どのようにしてたどり着くかを見ていきましょう。「その目標へは、いつたどり着きますか」と聞かれ、「いつか......」では、そのためにいつどんなふうに行動していけばいいのかわかりづらいですよね。1年後に目標を達成するのと、10年後に達成するのでは、まったく動き方が違ってきます。
「年内に......」ではなく、「何月に!」と思い切って決めてしまいましょう。そうすると、そこから逆算して道のりを考えることができます。
たとえば10月にその目標を達成するためには、7月にはどのようになっている必要がありますか? 7月にそうなっているためには、4月までにはどうなっていればよいでしょう? そのためには来月どうなっていれば...... と、逆算して「棚卸し」してみましょう。そうすると、目標達成のための道のりが見えてきます。
むやみに努力するのではなく、目標に対して必要な努力を行うことが大切です。一歩一歩、進んだ自分をしっかりと認めていくことで、「今年こそ!」を叶える1年を歩んでいきましょう。そうすることで、心が強くなり2020年の年末にはまったく違った景色が見えているかもしれません!(くぼた茜)