目線が気になる「プライド型緊張」の対処法
もちろん、プライドをもって仕事に取り組むことは素晴らしいことですが、たとえばプレゼンの最中に、
「自分がどう思われているか?」
「きちんと評価されているか?」
「おかしなことを言っていると思われていないか?」
と、「相手が自分をどう思っているか」という、「相手 → 自分」の方向に意識を向けてしまうと、人は恐怖を感じてしまうことになります。
そうすると、カラダは自分の身を守るために緊張反応を起こします。経営者やある程度の立場のある方に多いのも、このタイプです。
「きちんと経営者らしく見えているだろうか」
「失敗したらがっかりされるのはないだとうか」
などです。
こういった場合の対処法は、まず自分が頭の中で何を考えているかを認識し、その次に矢印の方向を変えることです。
自分の思考に気付いた後は、「相手にどう思われるか?」と、相手から自分に矢印を向けるのではなく、「自分が相手に対して何をできるのか?」と、自分から相手に対して矢印を向けなおしましょう。
これらは、事前にテーマを一つ決めておくことで、いざ緊張した際にも落ち着いて対処することが可能になります。
たとえば、相手にわかりやすく伝えるために、「ゆっくり話す」「笑顔で話す」「大きな声で話す」など、できる限りシンプルで、自分自身でコントロールできるテーマに置き換えることが大切です。
相手が自分をどう思うか、は自分自身ではコントロールできるものではありません。自分にできることに意識を向け、そこに集中することが「プライド型緊張」のコントロールの第一歩になります。
では、まとめです。
【プライド型緊張コントロール方法まとめ】
(1)緊張していることを受け入れる。
(2)その時、頭の中で何を考えているか? 思考を客観的に見てみる。
(3)矢印がどちらに向いているかを認識する。
(4)決めておいたテーマに集中し、矢印を相手に向ける。
緊張は恥ずかしいことでも、弱いことでもありません。
まずは、それをしっかりと受け止めたうえで、対処していきましょう!(くぼた茜)