自分のコントロールできることに置き換える
そもそも、「相手」というのは、自分がコントロールできる範疇ではありません。コントロールできないことを、いくら考えても何も変わらないのです。
相手の問題は相手の問題であって、自分自身が考えたところでどうにもなりませんし、その相手のせいでその日増えてしまった仕事量を嘆いたところで、それも変わりません。
自分でコントロールできないものをコントロールしようとするから、苦しくなるのです。
つまり、相手はコントロールできないと捉えて、自分のコントロールできることに置き換えることがポイントです。
では、自分のコントロールできることとは何でしょう。
それは「今」と「自分」この二つです。自分の感情は受け止めたうえで、相手や起こっている出来事(仕事)に対して、「今」「自分」がどう行動するのか。この二つは、自分自身で決めることができます。
そして決めた後は、それに対して集中することです。
もちろん、自分の思いを伝えるのも一つの手ではあります。しかし、その場合は自分や相手の置かれている立場や伝え方によっては、さらなるストレスを招くことになりかねません。伝えた後のことまで、しっかり考えて行動することが必要です。
Mさんの場合であれば、Aさんのことなど放っておき、早く帰るために仕事に集中するのも一つの方法だと思います。
事情を説明して他の人に手伝ってもらったり、次の日にできる仕事は翌日に回すことも選択肢に入るでしょう。
どうしても立場上相手の話を聞かなければならないのであれば、受け止め方や聞き方を変えることは「今」「自分」ができます。
そこで、話の受け止め方のトレーニング法を紹介しましょう。