誰でも自分のことをほめてもらったり、励ましてもらったりするとうれしいもの。アルバイト先の上司に言われてうれしい言葉は、「ありがとう」「助かる」といった肯定的な感謝を伝える言葉であることが、総合求人サイトを運営するディップの調査でわかった。2018年10月22日の発表。
人手不足から、アルバイトの離職率の高さが問題となるなか、働きやすい職場環境にするためには、上司の適切な言葉がけやコミュニケーションが欠かせないようだ。
さりげない一言の大切さ
ディップがアルバイトの離職問題についてまとめた「アルバイト離職白書」第2弾として「アルバイト先で上司に言われた印象に残っている言葉」を調査。それによると、上司に言われて一番印象に残っているうれしかった言葉は「ありがとう」「助かる」や、「うまい」「任せる」などの個人のスキルや信頼を寄せた言葉などが多く寄せられた。
一方で「悲しかった言葉」には「不器用」「使えない」など、個人の素質を否定するような言葉がみられた。「頑固」などもあった。
「ありがとう」に関連する言葉を回答した104人を対象に、「そう言われて頑張ろうと思うかどうか」を聞いたところ、「頑張ろうと思う」人は79%に達している。
また「ありがとう」だけよりも、その理由を付けることで、「さらにやる気が出る」と答えた人は、「ありがとう」だけよりも1ポイント高かった=グラフ参照。明確な理由があることで、具体的に裏付けされ、よりリアルに感謝の言葉を受けとめられるのだろう。
「雑談コミュニケーション」で信頼関係を構築
仕事をするうえで、アルバイトといえども上司との信頼関係は必要。調査では、関係構築のために、うまくコミュニケーションがとれていたかどうか、も質問。「アルバイト先の上司と、仕事以外の話もできる関係だった」と答えた人のほうが、「上司を信頼していた」(73%が回答)との結果を得た。
仕事以外でもコミュニケーションがとれることが、さらなる信頼関係につながることがうかがえる。より快適で楽しく、働きやすい環境を整えるためには、「プラスの言葉かけ」が求められるようだ。