経営陣の新体制をめぐって創業家との確執が発覚した、定食屋「大戸屋ごはん処」をチェーン展開する大戸屋ホールディングス(HD) は2016年6月23日、東京都内で株主総会を開き、会社側が提案した人事案が賛成多数で可決された。
風通しのよい企業を
大戸屋HDは、2015年7月に創業家の三森久実前会長が死去した後、「お家騒動」に発展。株主総会に先立ち、前会長の妻の三枝子さん(62)と長男、智仁氏(27)が取締役選任案に「納得できない」と反対を表明。対立が表面化していた。
新体制は窪田健一社長(45)が再任。取締役8人のうち5人が退任する。
窪田社長は株主総会の冒頭、今回の騒動について、「株主の皆さまに心配をかけ、おわびします」と陳謝したうえで、「風通しのよい企業風土をつくる」と述べた。