「昼宴会」なら料金おトク 午前様にもならずにすむ

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   ビジネスパースンにとって12月といえば、忘年会の時期。職場の同僚や取引先の人たちとともに、1年の苦労をねぎらい合う機会だ。つい飲みすぎて、帰宅が午前様になることも。それならいっそのこと、ということで、昼間から宴会をする人たちが増えている。

子ども連れや夜勤をする人から歓迎の声

会社が早めに仕事を切り上げるなら喜ばれるかも
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   コロワイドが運営する居酒屋「北海道」では、関東地方の39店舗で「昼宴会」を受け付けている。6人以上の団体客が、午後3時より前に始まる「宴会コース」を予約すると、「飲み放題コース」が無料でつくというものだ。

   例えば「北海道こくうまキムチバター鍋コース」に、ビール、サワー、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインなど約30種類の飲み放題をつける場合、通常価格はひとり当たり5480円だが、昼宴会なら3980円ですむ。1500円の節約だ。

   曜日は問わず、土日でも可能。希望があれば通常の営業時間外でも、店舗ごとに相談に乗ってくれる。

   このサービスを始めたのは、2009年の秋。年末年始の利用者は、月間2000人にものぼる。東京・八重洲店の様子を紹介した「NHK首都圏ニュース845」(10年12月5日放送)では、年配の男性たちが口々に、

「高いのはダメだよ。金がないんだもん」「安い安い」

と昼宴会を利用する理由を説明していた。

   コロワイド広報の熊谷友貴さんによると、夜に宴会を開けない人のニーズがあるという。小中学校の父母会や子ども連れの集まりや、夜勤をする人たちの利用が目立つ。鉄道関係やタクシー運転手からの申込みも。

「早い時間から飲めば、夜遅くならずに家に帰れる」

と、仕事を早めに切り上げて宴会を始める職場もある。「お天道さまの高いうちから酒飲むなんて」という道徳観は、過去のもののようだ。

   飲食店検索サイトで「昼宴会」を検索すると、銀座の個室居酒屋など多数の飲食店がヒットする。料金の割引はなく宴会時間の延長だけという店もあるので、事前に店舗に確認した方がよいだろう。

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