仕事の優先順位がわかってないな!
また、こんな一幕もありました。
若手社員研修の一環で、職場環境や担当業務について気づいた改善提案をまとめ、上司に提出する宿題が出ました。Aさんは提出期限よりも1週間ほど早めに仕上げ、人事からの指示どおり、上司のもとにメールで送信しました。
ところが、数日が経っても、上司からは何のリアクションもありません。上司のコメントをもらって人事に提出することになっているので、気が気ではありません。
そこで、Aさんは恐る恐る上司のもとへ行き、尋ねました。
「あの...先日メールでお送りした『改善提案』、ご覧頂けましたでしょうか?」(Aさん)
すると、思わぬ返事が返ってきたのです。
「何? 黙ってメールだけ送られてきても何ことだか、わからないよ。ちゃんと直接話してくれないとさ。社内の研修のことなんだよね。それより、昨日頼んだ見積書、どうなっている? お客様も待たれていて、急ぎだから早く出してくれないと困るな! 仕事の優先順位がわかってないんじゃないか!」(上司)
Aさんは、思わぬ叱責に、さらに暗い気持ちになりました。