「コロンブス」のMV、なぜ誰も「待った」をかけなかった? Xでは「意思決定」のハードルを想像する声相次ぐ

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「待った」をかけた人を守る仕組みはあるのか?

   MVをリリースする前に、制作サイドに「待った」をかけられる体制があれば、今回のようなトラブルは避けられたのかもしれません。しかし、企業や関係者が複数からむ仕事における、そうした体制づくりのハードルの高さについて言及する声もありました。

   あるXユーザーが「できあがっちゃったモノに対してストップかけて、(企画を)ちゃぶ台返しした人間を適切に評価したり、以降のキャリアを守ってくれる仕組みがあるのか?」という疑問を投稿。

   仮に制作サイドに、リリース前に問題に気付いてストップをかける人がいたとしても、その人は会社の中では「企画をちゃぶ台返しして、足を引っ張った社員」扱いになりがちで、その後のキャリア形成に悪影響が及ぶ結果になりがちなのでは、という文脈です。

   投稿者は「安くないお金と人員と時間を投じた結果のMVを、『なんか嫌な予感がするから』という理由で全てボツに出来ますか?と聞かれたら僕は絶対できない」とも書いています。

コロンブスMVの件で『待ったをかける人間はいなかったのか』というが、出来上がっちゃったモノにちゃぶ台返しした人間を適切に評価したり以降のキャリアを守ってくれる仕組みがあるのか?と考える - Togetter

   この視点について、「リスク回避が難しいのは、成功した場合の結果として『何も起きない』こと。リスク回避できたから何も起きなかったのか、リスクがそもそも存在しなかったのかが不明瞭で終わる」「問題が露見する前に止めちゃうと、どの程度問題だったのかをほとんどの人間は理解しない。それどころか『止めなくても大丈夫だったんじゃないか?』となることも」と共感する声が複数寄せられました。

   コロンブスのMV公開の背景についてのXユーザーの反応を見ると、「もし自分の関わる仕事で同じようなシチュエーションになったら」と想像する人が多いことが分かります。

   「大勢の人が関わる仕事で『待った』をかけることの難しさ」は、音楽業界に限らずさまざまな業界の人が感じている問題なのかもしれません。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。

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