Xのオーナーとしても知られる米実業家イーロン・マスク氏の「暗殺」予告にもみえるような落書きが、多摩美術大学(本部・東京都世田谷区)の校内で見つかり、ネット上がざわついている。
大学広報は取材に、「大学の施設・建物は共有物であり、このような行為は、大変遺憾に思っております」とコメントした。
黒いインクで「イーロンマスク暗殺 2025/7/13」
事の発端は2024年6月中旬、多摩美校内における落書きの写真がXに投稿されたこと。壁面に大きく、黒いインクで「イーロンマスク暗殺 2025/7/13」と書かれている。
投稿は大きな注目を集め、「これほんとになったらやばくね?」「まじでやめろ」と諫める声もみられる。場所は東京・八王子キャンパス(同八王子市)の学生クラブ棟とみられ、なかには「クラブ棟入ったら一瞬で見えるくらい目立ってる」との声も。
実際、学生クラブ棟に落書きはあったのか。J-CASTニュースが取材したところ、多摩美術大学の広報部広報課は、学内で確認のうえ19日、「事実として、承知しております」と認めた。大学の対応について、落書きの発見時期やその後の扱い、実行者の特定や処分を含めて尋ねたところ、「6月14日(金)に発見いたしました」と答えるにとどめた。
事案への受け止めについては「大学の施設・建物は共有物であり、このような行為は、大変遺憾に思っております」コメントした。
「文化体育連合会と大学が相談したうえで消しました」
一方で19日には、落書き箇所の状況が変わった写真もXに寄せられていた。全体が白い紙で覆われ、「文体連(編注:クラブ・サークル団体をまとめる文化体育連合会、管轄は学生部学生課)において作業予定です。この紙には、何も書かないで下さい」と手書きされた状態だった。
事実確認のため文体連への取材を改めて申し込んだところ、広報課は関係各所への確認を経て21日、「クラブ棟は文化体育連合会が管理していますので、落書きは、文化体育連合会と大学が相談したうえで消しました」と回答した。